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177推しくん ページ27

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地味に硬い野菜たちに苦戦中

いつまで経っても終わりそうにないからと包丁作業を
私ひとりに任せ彼はフライパンの準備

先程切ったお肉を炒め始めていい香りが漂い始めた。


『 ん〜、切れなーい 』


「 もっと強く握って、斜めに切るようにしたら切れるかもよ 」


彼のアドバイスのおかげであっさりと切れてしまった

料理出来ないなんて、彼女としてはだいぶ失格ですよね。


「 じゃあじゃがいも頂戴。あとは、にんじんさんと玉ねぎさんお願いします 」


玉ねぎは泣いちゃうから切りたくなかったのに

楽な人参から手を付けるとほかの野菜と違って細いこともあってすぐに切り終えた。


「 玉ねぎ泣かないでよ〜? 」


『 泣きます、目にしみますぅ 』

だって切っているのを傍で見ているだけで
しみてくるんだから切る側なんて相当だ。

隣からはいい香りが漂ってきてお腹が鳴りそう。


『 うぅ、目しみるっ、』

「 へへっ、泣いてる〜 」

泣きたくもないのに泣いてるのは傍から見たら変だろうか。

玉ねぎに泣かされる日が来るなんて思わなかった。


『 もおっ!!…っいてっ、』

涙でうるうるしていたせいで前が霞んでしまった。
そのせいなのか着る場所を誤って指に少し掠ってしまった。


「 っ、…血でてる、」

私の指を掴んで彼は自分の口の中に放り込んだ。


『 き、汚いよ…? 』

「 Aの指に傷残っちゃう 」

話を聞いていないのか溢れる血をペロッと舐められた

舌が触れる度に擽ったくて、身を捩らせてしまう。


「 あとで絆創膏付けようね。あとは僕が切るから炒めといて? 」

『 あ、うん 』

火照った顔はなかなか冷めなくて
しばらくの間彼の顔が見れなかった。


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ぷ め て ゃ - リクエストさせていただきます! お揃いのネックレスがリスナーさんにバレてころんくんに彼女説が浮上して少しざわざわしちゃう系のお話が読みたいです! (2020年1月10日 2時) (レス) id: b60e554cf2 (このIDを非表示/違反報告)
しろ - 更新する曜日等を、決めるなどいかがでしょうか? 他にもこのお話で一区切りにしてまた時間がたった頃その後の二人の様子などが見れるみたいなのでも楽しそうですし色々案はあると思うので白兎さんが納得のいく考えが出ることを切に願っています、長々と失礼しました。 (2020年1月3日 23時) (レス) id: 645d83bd01 (このIDを非表示/違反報告)
しろ - 白兎さん明けましておめでとうございます、そろそろ作品の終わりも近くなってきましたね。話読んでて迷われてるような感じだったので思わずコメを打たせてもらいました。これは私の意見なのですがもし話を続けられたとして今後の新作やもう一作品を考えるとするならば (2020年1月3日 23時) (レス) id: 645d83bd01 (このIDを非表示/違反報告)
らび(プロフ) - はじめまして!!初コメです()お話本当に大好きです!更新まってます (><) (2020年1月3日 10時) (レス) id: 312adacb01 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - ああああ!ころんくんやりますねぇ!?(訳:更新待ってます!) (2020年1月1日 16時) (レス) id: 4661deee11 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白兎 | 作成日時:2019年11月20日 22時

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