トラブル募集中。IV

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浮「ね、いつから気付いてたのー？俺が犯人だって」

瑞「元から怪しいなとは思ってたけど。決定的だったのはお前のスマホ」

浮「スマホ？」

猪「俺が調べたんだよ、携帯会社ハッキングしてお前と契約してるスマホ全部調べて。そしたらアホみてぇな数のスマホ持ってたから」

優「それでそっからぜーんぶのスマホのデータ調べたら、よく分かんねぇ男と連絡取ってるから、今日わざと浮所と会ったって訳」

A「まぁ、私達が会おうとしなくたってそっちからコンタクト取りに来たでしょうけど？」

浮「うん、正解。なーんだ、お互い待ち伏せし合ってたのか」









反省の色がまるで見えない浮所の姿に、呆然とする那須と嶺亜。

支えられながら近付いてきた2人の姿を見るなり、浮所はまた笑い出した。









橋「浮所が仕組んだの、この誘拐だけじゃないだろ」

浮「うん、当たり。
文化祭で美術部のオブジェ壊させて矢花先輩に罪擦り付けさせたのも、
その辺の女に金払って小鳥遊との写真撮らせるように仕組んだのも、
女子高生達に勝利先生に痴漢の冤罪かけさせたのも、ぜーんぶ俺だよ」

嶺「浮所が…？」

浮「あ、ちなみに矢花先輩のテストに細工してA組落ちさせたのも俺ね」

那「そんなことまで…」

浮「那須が生徒会だったら面白かったのになー。俺がこんなことしたの、那須を苦しませたいからなのに」









それを聞いて顔を顰める那須。

その顔が見たかった、とまた笑った浮所はAの方を見た。









浮「Aちゃんのこと避けてたの、Aちゃんの為だもんねー？那須が仲良い人、みーんな俺に使われちゃうから」

作「じゃあ俺と仲良くなったのも、」

浮「Aちゃんと仲良くなる為に利用しただけだよ？」

瑞「生徒会の推薦断ったのも、俺らに迷惑かけない為だろ」

那「…はい、春休み、浮所が戻ってくるって聞いて、俺と関わる人みんな巻き込まれるって思って」

A「………馬鹿」

浮「ほーんと、馬鹿だよねぇ？そんなバレバレなことしたって意味ないのに」









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