16話 ページ18
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(凛side)
Aの事だ。ぜってぇ怪我する。
『パスッ!』
Aの手にボールが回ってくる。
春華「Aー!!頑張れぇっ!!!」
横のうざってぇ奴がAを応援する。
正直コイツはうぜぇ。
「…A。」
ゴール下までボールをパスで回しながらAはゴール下で待機する。
パスが届きAがジャンプをしてシュートを入れる
春華「よっしゃっ!!」
七海「…A…頑張れっ……」
珍しく燈生が真剣な表情になってやがる。
そして次のラウンドが始まる。
七海「……ほら、糸師くんも応援しなよぉ。A、糸師くんに見てもらいたいから頑張ってるんだと思うよ。」
「…」
そうだ。あいつはいつも真っ直ぐ俺を見てくれる。
″『凛くん…』″
″『凛くん〜?』″
″『凛く…ん…』″
″『凛くん!!』″
「っ…Aっ!やれっ!!」
『!…』
遠くからでも俺の目を見てるのが分かる。
そして、Aは…″『もちろん』″と口パクでこっちに目線を送る
『っ!』
もう一度、シュートを決める
一点取った。
0−2
七海「!ナイスっ…Aっ…!」
Aのシュートフォームは凄く綺麗だった。
二点差で相手ボール。
今回は今までとは違う。相手がさっきよりも本気を出している。
「チッ…あの女、きめぇ…」
春華「は?急に怒んの?怖」
「黙れ。」
七海「…Aっ…押されてるっ…」
このままだとスリーポイントシュート。
相手はスリーポイントラインからボールを投げる
『っ!!』
Aがボールをジャンプして弾く
春華「やった…!」
七海「上手く弾いた…。」
『っ…』
…これ、足首やったな。
チッ…あいつ何やってんだよ。心配させやがって。
春華「…はっ?!ちょ、糸師!?」
七海「ちょ…糸師くんっ…?!」
俺は自然とAの方に歩く。
「おい。Aっ。足首やっただろ。安静にしてろよ。」
『はっ…?凛くん…?私は大丈夫だよっ…?というかこっちになんで…きゃっ!?』
「あ??おめぇ、俺に指図すんじゃねぇタコが」
俺はAを姫抱きしてる。保健室に行くためだ。
女「ちょっと!?糸師くんっ!その子怪我なんてしてないよっ!」
「あ?黙れ、消えろ。」
女なんてAだけで十分だ。
『ちょっとっ!凛くんっ…!』
「チッ…お前は黙っとけ…」
チュッ
この口を黙らせる。
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作者名:菜の丸 | 作成日時:2025年1月9日 1時