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診察室の入口に着くと、裕翔は「じゃあ、頑張ってね。何かあれば電話してくれたらいいから」と言って、出ていった。
俺も光もお礼を言って診察室に入る。
「じゃあ、大ちゃんはこれに着替えてくれるかな」
と検査着を差し出す
俯いたままの大ちゃんに、光が受け取って「一緒に着替えよっか」と言って着替えを手伝う。というか、着替えさせてる(笑)
私服でもいいかなって思ったけど、やっぱりやりにくいので着替えさせることにした
検査着を着た大ちゃんは本格的に緊張してきたみたいで、今にも泣きそうだ
「まずは…身長と体重測ろっか」
それを見て、最初から泣かせたくないと思い、簡単なものから始めることにした
ちなみに問診表は前もって家で書いてもらった
出来ることは、家で済ませてちょっとでも楽にしようって作戦(笑)
「ここに立ってくれる？」
診察室内に用意されている測定器の前で手招きする
立ったまま動かない大ちゃんを光が手を引いて、測定器の上に立たせた
「ちょっと、このままね」
と言って光が離れたので、すぐに測定器のスイッチを押して測定する
最近のは身長と体重を同時にしかも自動で測れるから便利になったもんだ
そんなことを考えていると、測定し終わったみたいだ
「お腹周り測らせてね〜」
と測定器から下りた大ちゃんの腹囲をすぐにメジャーで測る
スピード勝負だ
一瞬のことで大ちゃんもそんなに嫌がらなかった
「よし、じゃあ、そこの椅子座ろっか」
この調子で進めようと患者用の椅子を指すと、固まっている大ちゃん。
すぐに光が背中に手を置いて椅子まで誘導してくれた
「血圧測ろうね。腕ここに出してくれるかな」
「ん…やだ…」
腕を置く台を叩くと、何かスイッチが入ってしまったのか目が潤んできた。
「大丈夫。ちょっと腕がギュってなるけど痛くないからね」
大ちゃんの横に立っている光が背中を擦りながら話すと、涙を浮かべながらも腕を台に置いてくれた。
「すぐだからね。力抜いてような〜」
すぐにカフを腕に巻いて測り始める。
その間、俺と光で他愛もない話をして大ちゃんの気を逸らす。
「今日これ終ったら何か食べない？」
「いいね、何食べよっかな〜。大ちゃん食べたいのある？」
そんな感じで会話を続けていると、測り終わった。
「はい、もういいよ〜」
カフを外すと、すぐに腕を引っ込めた大ちゃん。
「ごめんな、痛かった？」
そう聞くと、首を横に降ったので、頑張ったなと頭を撫でた。
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TT(プロフ) - ♪尾曲がりニャンコ♪さん» ご意見ありがとうございます。応援、励みになります♪ (2017年3月4日 10時) (
レス) id: a5409a49a2 (このIDを非表示/違反報告)
♪尾曲がりニャンコ♪(プロフ) - 作者さんが分かりやすく書いてくれてるので、今のままで大丈夫だと思います！更新ファイトです！ (2017年3月3日 11時) (レス) id: 79d67a7ed9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：TT | 作成日時：2017年2月25日 0時
