引き金を引く男 ページ25
ファウストとPlay makar、二人の会話はAiの言葉によって強制的に終了させられた。Dボードに乗って、スピードデュエルを開始した二人。燕青はその場で立ち止まり、考える。
ファウストがサイバース・ウィザードのデータをブレイヴマックスに送った人物じゃないと仮定した時、データを盗んだのは誰？
島くんは遊作にとっても、Play makarにとっても都合がいい人物だ。Play makarに憧憬を抱き、クラスメイトの遊作を友人として扱っている。燕青は必死に脳を働かせる。そんな島と遊作の関係を知っている人物。ファウストを誘き出し、得をするのは誰だ？
証拠隠滅、都合の悪いものは遠回りしてでも潰す。燕青はもしかして…、とデュエルを進めるPlay makarを見た。無論、燕青が犯人として目をつけたのはPlay makarじゃない。彼のその腕にいる、イグニスと呼ばれるAI。燕青は、まさか…と考えて生唾を飲んだ。予めサイバース・ウィザードにマーキングをつけ、ロボッピを自身の手駒として改造してある。あまりにも用意周到ではないか、なぜ気づかない。燕青はぼんやり二人のデュエルが進んで行くのを見た。仕組まれていない、という方がおかしいまでに。まるでPlay makarとファウストのデュエルを嗾けている。馬鹿だ馬鹿だ、と侮っていたが、逆にそれが狙いなのか。
もし、Aiが自分たちの敵だったら…。
燕青はもしもの可能性に首を振った。それは彼が敵な訳無い、という考え方ではなく。むしろその逆。Aiが敵だろうと何だろうと関係ない、燕青はそれを強く思い留める。元々Aiは私たちが物事を有利に進めるために、道具として捕まえたAIだ。そこに情がないわけじゃない。だけど…。
遊作を傷つけ、私たちの邪魔をするなら誰だろうと関係ない。完膚無きまでに叩き潰してやる。
燕青は遠目からAiを睨んだ。彼の最優先はPlay makarと仲間の草薙のみ。他に順位などない。仮にAiが敵だとしても、燕青は自ずと引き金を引くだろう。彼にとって、二人以外は仲間の対象外なのだから。自身の考えに納得した彼はそれ以上Aiのことを考えるのをやめる。何が起きても、倒せばいい、それだけの話。どんな手を使ってでも。Play makarを傷つけはしない。
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遊真 - これから主人公がどうなっていくのかが凄く気になります！これからも頑張ってください！ (2019年8月14日 16時) (
レス) id: 70b9e10207 (このIDを非表示/違反報告)
リナ - しゅりんぷさんの作品、早く読みたいです！ (2019年8月6日 23時) (レス) id: cfdd277789 (このIDを非表示/違反報告)
篝月(プロフ) - 初めから読んだので、続きが凄く気になります！ (2019年5月24日 23時) (レス) id: 7982b0814b (このIDを非表示/違反報告)
しゅりんぷ(プロフ) - 白哉さん» コメントありがとうございます。ソウルバーナーいいですよね。いつか二人も出せるようにしたいなとは思っております。それまでどうかこの小説とお付き合い願えたら嬉しいです。 (2019年4月1日 1時) (レス) id: a80e55b6ef (このIDを非表示/違反報告)
白哉 - できたら穂村尊とフレイム(ソウルバーナー)を出してほしいです。 (2019年1月20日 17時) (レス) id: 8418d83dca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅりんぷ | 作成日時：2017年12月13日 0時
