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「PMって…まさかPlay makar!?これは……」
島、サイバースとともにあれ。
Play makarの幻覚と幻聴が島を襲う。自身の手を握り、まるで自分を認めてくれたかのような姿。全て自分の妄想なのだが、浮かれあがった島にはそんなこと関係なかった。自分はPlay makarに選ばれた男。そんな気さえしてくるのだから。
島はもし、LINK VRAINSで自分が活躍したら…とさらに妄想を膨らませる。
「きゃーっ!誰か助けてぇ!!」
とある少女がLINK VRAINSの片隅でハノイの騎士に襲われ、叫び声を上げる。それは、島の憧憬と恋心を抱いてやまない生徒会長。声を上げているのはAの姿だった。何十倍も美化されたその容姿。島の頭にはアバターなんて概念はない。いつもの制服姿のままLINK VRAINSにログインしている。…なんて彼女にとって有り得もしない姿だが、ここは島の妄想の世界。このまま御静聴願いたい。
そんなハノイの騎士に襲われているAをキメ顔で助ける、アバター姿の島。助けられたAが顔を赤くして、その場で島を見つめる。
「あなたは……」
「俺の名前はロンリーブレイヴ、怪我はないですか生徒会長」
「ロンリーブレイヴさん…。助けてくれてありがとうございました」
うっとりと島を見つめるA。お礼を聞いた島がその場を立ち去ろうとした時、そんな彼をAは必死に呼び止める。お礼をさせてください!そう言ったAの唇が島へと寄せられ……。
「私、ロンリーブレイヴさんが好きです…なーんちゃって!!俺もあなたが好きです!!!って、このまま現実世界でも……」
その場で悶える島。完全に妄想の世界で、彼はLINK VRAINSに赴くことを決意する。Play makarに認めてもらった自分を世界に披露し、きっとハノイの騎士に怯えて、震えている生徒会長を助け出す。そしてあわよくば…なんて、そこまで考えて島はお決まりのセリフを口にした。
「藤木!俺は一足先に行くぜ!in to the……VRAINS!!」
青い光がデュエル部内で広がった。
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遊真 - これから主人公がどうなっていくのかが凄く気になります!これからも頑張ってください! (2019年8月14日 16時) (レス) id: 70b9e10207 (このIDを非表示/違反報告)
リナ - しゅりんぷさんの作品、早く読みたいです! (2019年8月6日 23時) (レス) id: cfdd277789 (このIDを非表示/違反報告)
篝月(プロフ) - 初めから読んだので、続きが凄く気になります! (2019年5月24日 23時) (レス) id: 7982b0814b (このIDを非表示/違反報告)
しゅりんぷ(プロフ) - 白哉さん» コメントありがとうございます。ソウルバーナーいいですよね。いつか二人も出せるようにしたいなとは思っております。それまでどうかこの小説とお付き合い願えたら嬉しいです。 (2019年4月1日 1時) (レス) id: a80e55b6ef (このIDを非表示/違反報告)
白哉 - できたら穂村尊とフレイム(ソウルバーナー)を出してほしいです。 (2019年1月20日 17時) (レス) id: 8418d83dca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゅりんぷ | 作成日時:2017年12月13日 0時