【青葉城西】狂った頭にメスを入れましょう【悪女主】

２０話 ページ22

しばらく震えが止まらなかった浜野さんの背中をさすっていた




『…落ち着いた？』


浜「……えぇ、ありがとう」


『良かった』



やっとか〜


ここからが本番だ。


優秀な駒をゲットするチャンス





浜「…ねえ」


…お！来た来た！




『どうしたの？』





浜「________なんで？」



『え？』






浜「なんであなたはあたしを助けてくれるの？」




『なんでって…』


目的の為？いや楽しみの為…？



浜「あたしはあなたに酷い事したのよ？なのに…」



『私だって分かんないよ』



駒の好感度は出来るだけあげておくと成功率が高くなる


…それにそっちの方が楽。




『そりゃ、朝の事で私は傷ついたよ？でもいいの』



浜「そんなのッ」


『綺麗事だって？』



綺麗事を信じる人間程、騙されやすいんだよ



浜「…」



『ははは。…私も、春川さんに騙されてたんだ』



浜「…ぇ…」



…え？何故そこで驚く？





『仕事…押し付けられてて…』


浜「…」


『多目に見てたんだけど…さ…』



ここですかさず同情を買う！





『私、浜野さんの事怒ってないよ？









…全部、春川さんが悪いんだから』






浜「……ほんと…？」



『そう。浜野さんは悪くない』



駒に罪の意識なんていらない。




浜「…あたしは…悪くない…？」



『悪いのは春川さんだよ』





ただ私への忠誠心とターゲットへの恨みがあればいい






浜「……春川が悪い…悪いのは春川」





さあ、春川を憎んで？





浜「…あたし、悪くない…悪いのは春川…！」









『春川さんに復讐したい？』


浜「…えぇ！」


『そっか』



私は密かに笑った

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