哀しいkiss 2

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Aside




裕「ごめん…」





身体を縛…っていた腕が緩み、身体が解放される








裕「ごめん、こんなことして…」







.






.







裕「最低だよな…」







裕「嫌いになった？」





キラキラ光る瞳

裕太は、笑っていても時に寂しそうに見える
相手を惹きつけて止まない魅力





嫌いになんてなる訳ない



裕太には、いつも助けて貰ってばかりだった
裕太だって人見知りなのに、一緒にがんばろ、って
声をかけてくれた

今、あの店に居られるのも、裕太のおかげ






「…裕太には、感謝してるよ…
嫌いになんてなる訳ない」






なれる訳ないよ






裕「ほんと？」






「…ん、」




「現に今だって…、もうシないよね？」



「もう、酷いことシないよね…」






.







.







.








「裕太？」







.






.







裕太の視線の先には…一枚の写真

付き合ってすぐの頃、太輔にねだられて撮った写真
二人が寄り添ってる写真




裕「あれ…」




「…あ、」






裕「今まで気づかなかった…」






裕「写真はNGのはず…」





「…そ、だよね、確か…でも、太輔が…」






裕「撮りたい、って言ったの？」







「……ん、…」






「あの一枚だけ…」







裕「そっか….じゃあ、あれがガヤの待ち受け？」






「……かも、知れない…」







裕「かも知れない、じゃないだろ？
……Aもなんだろ？」







「……」







裕「なんかム….カついてきた…」






？






裕「ガヤ、いっっもスマホ見てにやけてた…」





裕「幸せそうな顔して…」







裕「俺が…苦しんでるのに…
いつもいつも…ガヤの幸せそうな顔見るだけで
苦しいのに…アイツ…」






「…裕太…」








.






.









裕「止めるのやめた…」







え…





裕「だから、止めるのやめた…」







裕「ガヤにも同じ思いさせてやる…」






「…え、…」









裕「アイツも俺と同じ思いをすればいい…」





「……裕…太…？」








裕「俺の方がいいよ、絶対…」





「…嘘…でしょ、裕太…やだよ…」







裕「それは聞き飽きた…」






「…お願い…やめて…」





裕「今度はやめないよ、笑」






「……い、や…」






裕「最後まで、シよ…」





「…やだ、やだッ！！」




再び覆い被さって来た身体
手足の自由を奪った指先






裕「俺のものになれ…！」

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