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新緑の京都 ページ2

その連絡は、番組のロケ終わりにかかってきた



連日、映画のプロモーションで何かを考える余裕なんてなくて、ただ…目の前の事をこなすのに精一杯な毎日






それでも、夜になって一人になると彼女を
思い出して気持ちは揺れたし、彼女の柔らかな肌を思い出すと身体が熱くなった







でも、俺は、彼女のことは忘れようと思ってた
それが、彼女の幸せだと思ってたからだ






今、大輔との暮らしてる彼女の幸せを壊したくない
そう思ってた







それなのに…

どうして?







京都は、新緑に囲まれてて
忙しさで撲…殺された俺を癒してくれた



やっと、Aちゃんのことを忘れられそうだっ




あと少しで、6月
映画も封切りされ、ライブも続く…
いつまでも横恋慕してる場合じゃない



それなのに…








「裕…君?」


か細い声で俺を呼ぶ声

ただそれだけで、身体中の血液が逆流する






「…今…迷惑じゃない?」






ロケ終わり、もうすぐ入って来る新幹線を待つ
マネージャーは、会社と打ち合わせ中で
今は、ホームに俺一人







裕「大丈夫だよ、どうかした?」







.








.








「あの……」









「…あの…この前のお礼…言いたくて…」









今頃?




わざわざ….?








「ちゃんと…ありがとう、言ってなかったから…」









裕「…ちゃんと、あの時言ってくれだよ?」




何で?

どうして?








「……」









裕「どうした?Aちゃん?」



何かあっただろ?



そう…だよな








「…」








裕「Aちゃん?」






どうした?



何があった?






.








.







.








「逢いたい…の…」





え?





今、何て?






逢いたい、って言った?







.







.







「…迷惑…かな」

抑えられない想い→←律儀なアイツ



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設定タグ:キスマイ , 玉森 , 藤ヶ谷   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:トウコ | 作成日時:2019年5月25日 18時

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