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魔法 ページ45
拒絶されると思ってたのに
Aちゃんは、嫌がらなかった
おデコから唇を離して、目を開けると
彼女も目を開けて、俺を見つめてた
ゆらゆら揺れる瞳
でも、それは明らかにキスする前とは違ってた
彼女の瞳に、俺が映ってる
まるで、彼女の心に入り込んだみたいに自信気に
俺を見つめ返してる
「…裕…君…」
魔法はかかったのかな
俺の魔法
運命の糸は…繋がったのかな
「…どして…」
裕「嫌だった？」
.
.
裕「嫌…だったかな？」
.
.
「嫌…じゃ…」
.
.
「…なかった…」
「でも…」
.
.
裕「でも？」
「ダメだよ、こんな…」
裕「どうして？」
「どうして、って…私は、結婚してるんだよ？」
「…私には、大輔がいる…」
.
.
裕「じゃあ…」
裕「もう、嫌？」
「…え…」
裕「もう…これ以上、一緒にいたくない？」
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作者名：トウコ
| 作成日時：2019年5月12日 16時
