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Aside
むせ返るような太輔の香りに包まれて
身体を縛…られたくらい強く抱きしめられて
私は気を失った
.
.
.
誰かが、私の身体に触れてる
優しい指先
奏でるように軽やかに伝う指先
慈しむように…
誰?
私を愛そうとしてる貴方は…誰?
……裕太?
胸元に感じる圧と、微かなリップ音
や、だ
裕太…
やらし…
こんな風に…
愛し始める…なんて
わがまま
.
.
微睡みながら重い瞼を開けると、
ベッドサイドにベビードールが見える
でも、あの色
あれは…
裕太のじゃない…
あれは…太輔が買って来たもの
…太輔が…
もしかして、ここは
?
目の前には、薄グレーの天井
ここは…
太「A?」
太輔が、私に用意してくれた部屋
.
.
私に触れていたのは…太輔だったんだ
裕太じゃ…ない
.
.
.
このまま、太輔に抱…かれてはいけない
とっさにそう思った
私は…
太輔を裏切った、いや…今も
昨日だって…裕太と…
.
.
彼を受け入れることは出来ない
でも、
太輔に、それは言えない
太輔には、バレちゃいけない
今の太輔が全てを知ったら
太輔は、きっと壊れてしまう
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作者名:トウコ | 作成日時:2019年7月5日 4時