【プリンス・オブ・ストライド】『好きだ』の言葉が言えなくて、君の側にずっといたい

第２０話☆°*お嫁にいけない ページ21

貴「貴方と二人なのは…初めてだな」





静馬「そうですね」





貴「あの時の約束本当に守ってくれるんだな」





静馬「一人でずっと寂しかったんでしょう…？」





貴「あれは、妹尾くんの…」





いや、でも待て。私はそう思った
妹尾があそこまで誤魔化していたのは、私のことが嫌い過ぎてか…





静馬「でも妹尾はそんなに嫌がっていなかったような…」





貴「いや、あいつは私のことがかなり嫌いだ
この前なんか顔を赤くしながら毒をはいてたよ」





静馬「そうですかぁ…大変ですね」





貴「課題は沢山あるんだよ」





静馬「一緒に頑張りましょう」





貴「ありがとう。あれだ、クレープ屋！」






静馬「いい匂いがします！」





貴「お姉さん、バナナイチゴカスタードチョコレートキャラメル黒糖白玉抹茶あずきフルーツポンチDX一つ。静馬さんは？」





静馬「恐ろしくて長いですね。それを略そうとは思わなかったんでしょうか
あ、私はミラクルフルーツ生クリームを一つ」





貴「なんか…静馬さんのイメージ通り」





静馬「そうでしょうか？
そういえば、伶治様も来たいって言ってましたね」





貴「確か…今日は一人の撮影？だったか」





静馬「人気ですからね」





貴「私からすればギャラクシーは全員輝いてみえる」





静馬「嬉しいです」





店員「はい。クレープできました」





静馬「わっ…Aさんの大きいですね」





貴「はむっ…むぐむぐ。こんなのすぐになくなっちゃう」





静馬「では私も…ん…このクレープ屋さん正解でしたね！」





貴「そうだな。、静馬さん。一口どうぞ」





静馬「え…いや！」





貴「はい」





静馬「う…(パク)」





貴「美味しいだろう？」





静馬「私は…もうお嫁にいきませんっ」





貴「ど、どーした！」





静馬「な、なんでもありません。
Aさんのも美味しいですね」





貴「だろうっ」





静馬「貴女はまぶしい…」





貴「…私にとっては、静馬さんのほうがまぶしいよ
素敵な人だと思う。優しいだけじゃなくて気配りもできるし…時には男らしいしね」





静馬「…すごく…すごく嬉しいです」





貴「同い年なのにお兄ちゃんみたいで、好きだな」





静馬「ｯ…!! や、やめてください！」





貴「え？」





静馬「不意討ちすぎですっ
貴女は…貴女は…なんだか天然です」





貴「よくわからないけど、静馬さんには言われたくないな」

第２１話☆°*人生は王の支配下→←第１９話☆°*好き嫌いわからない

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す