vol.２ 背の高い男の話 TH ページ6
テヒョンside
俺は中学3年生
嫌いなことは勉強
得意なことは、笑顔だ
俺は、今のところ好きなものはない
TH「ねぇ、もっと背筋伸ばしたら？」
マリア「へ？」
中学生の俺は
男子トイレの掃除をしていたとき
とある女の子に声をかけた
その女の子は
隣の女子トイレの掃除をしていた
TH「えーっと…マリア？」
マリア「あっ、うんマリア…」
俺が彼女の胸元の名札を見ると
彼女はすぐに名札を隠した
TH「俺テヒョン」
マリア「うん、テヒョンくん…」
ウンウンと頷く彼女は
俺の話しかけられたのが嫌だったのか
周りをきょろきょろして
今にも逃げちゃいそう
TH「マリアさ、猫背治したら？」
マリア「な、なんで？」
TH「せっかく背がおっきいのにさ
猫背だともったいないよ」
そう
彼女は俺と背が同じぐらいだった
マリア「…そうかな？」
さっきまで逃げたそうにしてた彼女は
にっこり笑った
でも、猫背のままだった
TH「あのさ、教科書貸してよっ」
マリア「また忘れたのー？」
俺達は友達になった
俺は何かと彼女にちょっかいを出して
気を引こうとした
彼女のクラスは廊下の一番奥
俺のクラスは廊下の一番手前
だから、俺は休みのたびに彼女のところに
話に行った
TH「キム・テヒョン。高校に合格いたしました！」
マリア「えっ…なんでいるの！？」
俺は、合格発表の看板を見つめる彼女の後ろから声をかけた
TH「俺もここの高校の入試、受けたんだ」
マリア「なんでなんで！教えてくれてもよかったじゃない！」
彼女は隣にお母さんがいるのにもかかわらず
そっちのけで俺の腕を叩いた
『俺、遠くの高校に行くんだ』
なんて嘘ついて
サプライズしようと思ってたんだ
でも彼女はものすごく怒った
でも俺はそんな彼女を見て
もっと意地悪したくなった
1年生の夏休みには図書館に連れ出した
恋の題名が並ぶ本棚を見つめる君をよそに
俺は子供向けの面白そうな絵本を持っては
彼女のところに
マリア「こらテヒョン、しっ」
って、怒られに行った
3年生の冬休みには遊園地に彼女を連れ出した
観覧車は、乗れなかった
だからなのか、彼女は猫背のままだった
そんな彼女は今
俺の目の前を
背筋を伸ばして、きりっとした表情で歩いていく
白いドレスを、着て。
俺よりもずっと小っちゃいお姫様を見て
俺は猫背になった
・
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ゆづ(プロフ) - 丁寧にレスありがとうございます！そうなんですね。失礼いたしました。。続き＆結末楽しみにしています♪ (2021年3月1日 17時) (
レス) id: a87d9b469d (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子マン(プロフ) - ゆづさん» 丁寧なコメント、心より感謝申し上げます。小言、で大丈夫なのです！！！小説の最後に判明致します！まさかそのこまで読み取ってくださっているなんてとても嬉しいです！！！主人公がなぜ小言、なのか…お楽しみに…() (2021年3月1日 13時) (レス) id: 150bdc3ae7 (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子マン(プロフ) - チムチムさん» チムチムまじで久しぶり！！！帰ってきてくれてありがとう！！！楽しんでいっておくれ！！！！ (2021年3月1日 13時) (レス) id: 150bdc3ae7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆづ(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございます。1つだけ…小言って文句とかマイナスの意味の言葉かと思うので一応お伝えしておきますね。私の認識不足ならすみません。 (2021年3月1日 8時) (レス) id: a87d9b469d (このIDを非表示/違反報告)
チムチム(プロフ) - お願い抜けてましたw (2021年2月28日 17時) (レス) id: bcf3f54715 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唐辛子マン
| 作成日時：2021年2月28日 2時
