〜Blood Sweat & Tears〜【男主】【完】

第7話　永久と半永久　NJ×HS ページ19

ホソクside






HS「ナムジュン」

NJ「……どうした」






ソファーに寝転んでるナムジュンが
苦しそうに呻きながら返事をしてきた





HS「テヒョンがなんか変なことしてる。…見張ってたほうがいいかな」




俺はナムジュンの横にしゃがんで顔色をうかがう
真っ青だ…




NJ「ジンさんが、ユンギくんにばけてヒョングを襲えって指示出したらしい」

HS「なんでそんなことを！彼は男の子だよ！？」

NJ「恋愛に性別なんて関係ない。…そうだろう」




寝転がったナムジュンがぼーっと天井を見上げる




HS「…今日で血を絶って、何日目？」

NJ「一か月。…これぐらいが限界らしい」

HS「じゃあやっぱり、ジンさんは特別なんだ」





ジンさんは、血を嫌うヴァンパイアだ
ほとんど血を吸わない
なのに、生き続けてる





NJ「わかった。ジンさん、彼だけが不死身なんだ」

HS「…どういうこと？」

NJ「自分を実験台にして正解だった」





ナムジュンは、ヴァンパイアになってしまったジンさんに助けを求められてここに来た
俺は、ナムジュンが心配だったからついてきた





NJ「ジンさんは、もう人間の血は流れてない。もう、人間には戻れない」

HS「…は？でも、呪いが解ければ人間に戻れるんでしょう！？」

NJ「戻れるのは、人間の血が流れてる俺達だけ。……だからジンさんは、自分の血を俺達に分け与えなかったんだ」

HS「じゃあなんで俺達を吸血鬼にしたの？」

NJ「違うだろ…。ジンさんが血を吸って吸血鬼にしたのは、テヒョンだけだ」

HS「…そうだった」





ジンさんは一番最初にテヒョンの血を吸った
それからテヒョンがジミンの血を吸って
ジミンが俺とナムジュンの血を吸った





最後はジョングク
彼を吸血鬼にしたのは、ナムジュンだ





そして、催眠術をかけたのは、俺






NJ「きっとジンさんの血を吸えば、もう人間に戻れない
それを知ってるから、血が嫌いなんだ」

HS「………ねぇ、まさかだけど、テヒョンはそのことに気づいてないよね」

NJ「…だといいが」

HS「あぁまずい。嫌な予感がしてきた」

NJ「…ホソク」






ナムジュンが俺に手を伸ばしてくる
掴むと、ものすごく冷たい





HS「ナムジュン、ちゃんとジョングクには血を作る薬はわたってると思うから安心して」

NJ「…あいつだけには生きててもらわないと、俺達の命が危ない…」





俺は首を差し出した







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