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後日、また隣の席に座ったこじけん。
今日はいつもより来るの早いなぁ、なんてスマホをいじりながらそう思っていたら、肩をトントンと叩かれて。
顔を見れば、
小島「シャー芯、返します。
3日経ったから3本」
そんなことを真顔で言ってくるから。
思わずクスッと笑ってしまった。
小島「え、わろてる？なんで？」
ヘラヘラし始めたこじけんが、頭を掻きながらそう言っている今の表情といい言い方といい、私の知っているこじけんそのままで。
想像していた彼の姿すぎて、なんだか余計に面白くて。
「3本もいりません、なんなら返さんでいいしシャー芯1本くらい」
笑ってそう答える。
そういえば、私がこじけんに直接笑いかけたのはこれが初めてだったかもしれない。
小島「たかが1本、されど1本、やで？」
ええの？ほんまにええの？、としつこいこじけんと、ほんまにええから、と拒否し続ける私。
小島「そっか、ありがとう。
………あ、ほんならこれ、あげます」
やっと納得してくれたこじけんに 手を出せ、と催促され差し出した私の掌の上に乗せられたのは、有名なあの少年の絵が描いてある赤いパッケージのお菓子。
「…ありが、とう？」
こじけんがビ◯コを持ち歩いている。
それがまた面白くて。
ただお菓子を持ち歩いているだけなのにどうしてこんなに面白いんだろう。
必死に笑いを堪える私をよそに、彼は自分用のそれを出してモソモソと食べ始めて。
封を切り、次々と口に運んでいく。
一袋食べては、また一袋。
鞄からどんどん出てくるビ◯コ。
「…いやいくつ持ってきてんねん出てきすぎやろ」
思わずツッこんでしまったその一言に驚いた顔をしたこじけんが 急に嬉しそうに笑って。
小島「なあ自分名前なに？これ必修やし1年やろ？」
…どうしていまの流れで名前を聞こうと思ったんだこの人は。
「…小坂A。」
小島「小坂！小坂と小島！
学籍番号バリ近いやん(笑) やから一緒なんか〜このクラス。
あ、俺の苗字 小島、いうねんけどな。
中高やったら席前後やったやろなぁ」
…急にめっちゃ喋ってくるやん。
小島「俺は小島健。よろしくなA」
こうして私たちは友達になった。
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ひのりーる(プロフ) - ナナさん» 嬉しいお言葉が心に沁みます……毎日読んでくださって本当にありがとうございます。 (2022年9月21日 22時) (
レス) id: 334deb90dd (このIDを非表示/違反報告)
ひのりーる(プロフ) - oshige127さん» こじけんがこうであったら良いなぁと希望を込めて言葉を選んでいるので、そう言っていただけて本当に嬉しいです。こちらこそ出会ってくださってありがとうございます！最後までお付き合い頂けたら幸いです。 (2022年9月21日 22時) (レス) id: 334deb90dd (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - このお話の続きを読むのが毎日一番の楽しみです！天才です… (2022年9月21日 2時) (レス) @page32 id: 892d07a4d6 (このIDを非表示/違反報告)
oshige127(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます。ほんとに小島くんらしさが存分に出てて胸がぎゅーってなってしまいます。ほんとに素敵なお話に出会えて嬉しいです！ (2022年9月20日 23時) (レス) @page32 id: c6522ef373 (このIDを非表示/違反報告)
ひのりーる(プロフ) - kkさん» 他の作品も読んでいただけているなんて…嬉しいコメントに感無量です。コメント頂いた直後にまた展開を進めてしまったのですが、最後までお付き合いいただけたら幸いです。 (2022年9月20日 0時) (レス) id: 334deb90dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひのりーる
| 作成日時：2022年8月30日 17時
