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ある日の授業開始前、お手洗いから帰ってきた私に声をかけてきた女の子。
後ろで友達らしき子らも見ている。
そのまま健が待つ席まで向かい、
「健、女の子が呼んでる」
携帯をいじっていたこいつにそう言えば、
小島「あ？誰？」
だるそうな返事。
「知らん、ほらあそこ」
講義室のドア前で小島を待つ女の子2人組。
よくよく考えてみたら
�狆�島くん、呼んでもらってもいいですか？��
言うて声かけられたけど、私と健が仲良いこと知ってんねや…ちょっと嫌やな。
小島「…えぇなにぃ？めんどくさいねんけど」
「そんなん言うてんとはよ行ったれや」
可愛らしい服装して。
現場でよく見る量産系や。
健は、嫌そうな顔をしながらも女の子たちの方に向かって行ったけど、
「…戻ってくるの早ない？」
一瞬で戻ってきてもう隣に座っている。
小島「ファンなんやって〜。
ありがたいけど大学ではただの大学生でいたいねんなぁ、て言うてきた」
「納得してくれた？」
小島「うん。ええ子たちやったわ」
だるそうにしつつもにこやかな健のその言葉に、やっぱりここでは普通の大学生でいたいよな、なんて思ったりして。
実は関ジュのファンやねん、なんて言うたらどう思うかなぁ。
避けられるんかな。
友達続けられへんようになるんかな。
そんなことばっかり考えて。
小島「…なぁ、聞いてる？」
「んあ、なに？聞いてへんかった」
小島「今日食堂行かんと外でなんか買うてきて食べよー言うた」
「おーええよ、そうしよ」
小島「何回も言わせんなや、ちゃんと聞いとけって。
だるいやろ」
心底めんどくさそうな顔をした後に、少し口角を上げた健。
…ああ、やっぱりこの関係を手放したくはないなぁ、なんて。
黙っておこう、改めてそう思った。
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ひのりーる(プロフ) - ナナさん» 嬉しいお言葉が心に沁みます……毎日読んでくださって本当にありがとうございます。 (2022年9月21日 22時) (
レス) id: 334deb90dd (このIDを非表示/違反報告)
ひのりーる(プロフ) - oshige127さん» こじけんがこうであったら良いなぁと希望を込めて言葉を選んでいるので、そう言っていただけて本当に嬉しいです。こちらこそ出会ってくださってありがとうございます！最後までお付き合い頂けたら幸いです。 (2022年9月21日 22時) (レス) id: 334deb90dd (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - このお話の続きを読むのが毎日一番の楽しみです！天才です… (2022年9月21日 2時) (レス) @page32 id: 892d07a4d6 (このIDを非表示/違反報告)
oshige127(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます。ほんとに小島くんらしさが存分に出てて胸がぎゅーってなってしまいます。ほんとに素敵なお話に出会えて嬉しいです！ (2022年9月20日 23時) (レス) @page32 id: c6522ef373 (このIDを非表示/違反報告)
ひのりーる(プロフ) - kkさん» 他の作品も読んでいただけているなんて…嬉しいコメントに感無量です。コメント頂いた直後にまた展開を進めてしまったのですが、最後までお付き合いいただけたら幸いです。 (2022年9月20日 0時) (レス) id: 334deb90dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひのりーる
| 作成日時：2022年8月30日 17時
