with PROOF-2nd- (ページ7)

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Ab「俺は、、、8歳の時、ロクマルファの軍隊に誘拐された。そしてどこかわからないとこに閉じ込められた。白い空間。そこに何年もいた。誰もいないその空間が怖くて寂しかったのを思い出した。、、、そして俺はそこで変な実験のようなことをされた。」

アベは自分の手を握りしめる。
気のせいかもしれないが、一瞬眼帯をつけている方の目が赤く光った気がした。

Ab「電気の眩しい光と、5人くらいマスクをした人。そのシルエットが俺の前に現れた。俺は手足を固定されて、全く動けない。1人が注射器のようなものを取り出して、俺の首にぶっさした。そのあと猛烈な痛みに俺は悶えた。」
Nb「ッ、、、！！」

アベの口からでてくる悲惨な言葉のオンパレード。
みんなも顔を背け、中でもサクマは涙をこぼしていた。

Ab「その日から、俺の体には異変が生じた。植物の魔法は使えなくなったし、左目が疼くようになった。
変わっていく体に、俺は耐えれなかった、、、。そこから意識が飛んでるんだけど、気づいた頃には目の前にたくさんの人が死んでいた。多分、白衣だから研究者だと思う。」

アベは眼帯にふれる。
そして手を見つめた。

Ab「俺の魔法は、作られたものだったみたいだ。」
Skr「ロクマルファッ、、、！許せない。アベ！よく生きてた、、、！」
Ab「あっ、、、。」

サクライさんはアベを包みこんだ。

Ab「、、、この匂い、しってる。」
Skr「よく抱きしめたからね。アベはよく泣いてる子だったから。」
Ab「サクライさん、俺、絶対サクライさんとの記憶取り戻します。だから、、、。」
Skr「ながーく待ってるよ。思い出したら教えてくれると嬉しいな。」
Ab「はい、、、ッ！」

アベは記憶を少しだけ取り戻した。
この旅で。
俺ももしかしたらこの旅で自分を知れるかもしれない。

Skr「さて、アベたち疲れたでしょ。今日は私の奢りで好きなだけ食べな！」
Nb「奢り、、、！？」
Dt「ほんとですか？いいんですか？」
Iw「アベのおかげだな。」

みんなで笑い合う。
あの取り乱していたアベも疲れは見えるが笑っている。
この笑い合えるみんなとずっと一緒にいたいと、ひそかに思った。
俺にとっては、みんなが唯一の家族だ。

Sk「ショウタ、、、！なにしてるの？はやくいくよ！！」
Nb「へっ！？」
Fk「美味しいとこ！連れて行ってくれるらしい！」
Nb「まじ？うれし！！」
Sk「いぇーーーい！！！」

しあわせな時間が長く続けばいいな。