with PROOF-2nd- (ページ11)

今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:63,802 hit

・ページ11

Ab「しかたないよ。今日はここで野宿！」
Nb「うぇ！？まじ？」
Dt「赤ちゃんみたいなこと言わない。」

結局、誰にも話をすることができず夜を迎えた。
俺たち6人は村の外れで野宿することとなった。

Iw「それにしてもなんだろうな。ここで何かあったのは確かだよ。」
Fk「だなぁ。こんなにも歓迎されないってもはや不信感しかないわ。」

「はい。」とリョウタから温かいスープを渡される。いつのまに、食料調達したんだよ！とツッコみたくなったが、美味しそうなそのスープには敵うことはできなかった。

Sk「だてさま！これもうまい！！！さっすが！」
Dt「ふふっ！ありがとう。サクマ。」

1人1人リョウタにスープを入れてもらい、俺たちはゆっくりと堪能する。
人生でこんなに人から嫌われることはないのでは？と思ったくらい、精神的なダメージはすごかった分、この温かいスープは俺たちを癒してくれた。

Dt「それにしても、これは異常だよ。」
Ab「うん。ジャマスティエス王国に対してここまで敵対心が強い村は見たことがない。というか、ここも一応ジャマスティエス内ではあるしね。」
Fk「ということは、彼らはジャマスティエス内に住む他民族なのか？」

「うーん。」とアベは考え出す。
俺も今日あった出来事を思い返してみた。

Nb「あ。」
Iw「どうした？ショウタ。」
Nb「訛り。俺、あんな言葉の訛り聞いたことなかった。」
Fk「あぁ、そういえば、、、。」
Nb「そうだ！フッカ！国まわってたなら、そんな訛りを使う国行ったことあるんじゃ！」

俺たちはフッカを見つめる。
「えー！？」とフッカは頭をかいた。

Fk「訛り、訛りねぇ。、、、あ！！！」
Sk「なっ！？知ってるでやんすか！？」

サクマがばっと立ち上がる。
俺たちも、さらに目を開けてフッカのことを見た。

Fk「カスピソール国、訛りの感じがそれに似てた。アクセントがちがったり、半音あがったりするあの訛り！」
Ab「カスピソール国、、、カスピ村、、、。距離的には近いし何かありそう。」
Iw「そーいや、カスピソール国ってジャマスティエスの支配下じゃなかったっけ？」

「あ！！！」とアベが叫ぶ。
俺たちは「シー！！」とアベを落ち着かせる。

Ab「ごめんごめん、、、。彼らはもしかしたらカスピソールからやってきた人なのかもって思って、、、。そしたら、怯える理由もわからなくないじゃん。」
Nb「あぁ。納得。」

俺たちはこの村について、語り合った。
その語り合いはなんと日が出る直前まで続いた。