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「せやったら気持ちの問題とちゃうか?」
桐「そうなんやろか」
なんでこない真面目に話聞いとるんやろか
「同棲って実際どうなん?」
話題代えたろ
桐「そうやなー家に帰って誰かがいるってのは
やっぱりありがたいわな」
そうですよね、一人暮らしは寂しいです
桐「でも赤の他人と生活するわけやから
気ぃ遣わなあかんこともあるし
大変やで」
それは私には向いてへんかもしれんな(笑)
桐「あとは
彼女、結構嫉妬しいなんよ」
「そうなんか」
桐「前も話したけど年齢の割に子どもっぽいからな」
あれ?
ということは
この状況まずくないですか?
「ちなみにやけど、今日はなんて説明してきたん?」
桐「残業や」
嘘ついたんか
別にやましいことなんもないけど
なんか申し訳ないな
桐「そんな感じやからちょっと疲れてきとるのかもな」
『たぶんしんどくなるで』
かつて自分が照史に言った言葉を思い出した
「その年齢の人なら絶対結婚意識しとるよ
照史、よく考えなあかんね」
桐「せやな」
「なんかあったら別れればええ話や
彼女さんとよく話してみたらええんちゃう?」
照史はしばらく黙り込んだ
桐「あいつはな…」
「うん」
桐「そこそこええ歳や、だからこそ
オレと別れたらどうなるんやろなって思ってまうねん」
照史、それは同情やないか?
そう思っても口に出せんかったのは
まだ彼女が好きなのかもしれないという推測と
その言葉が出た照史が
私よりもずっとずっと
大人だと思ったからだ
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作者名:カモミール | 作成日時:2018年1月7日 18時