名前を付けるなら Akito.K (ページ43)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:44,787 hit

14 ページ43

桐「実はなオレ、男やないねん」

「は？」

約束の日

外は寒いからと照史の車の中で話すことになった

いや、車ってどんなシチュエーションやねん

ほんとこいつ私のこと女や思ってへんな

と心でツッコミを入れていたところ

これや

「え、なに？そっちの人なんか？」

桐「いや、心も体も正真正銘男や」

「なら男やんか」

桐「ちゃうねん、そうやなくて」

少し口ごもったあと

桐「欲が…ないねん」

「…はい？」

桐「やりたいって思わなくなってしもうたんよ」

え、この人今何の話しとります？

というかそんな話私にします？

「それ私に言ってどないすんねん」

桐「せやな」

「せやなって」

桐「どうしたらええかわからんくて」

病院行けや

と真っ先に思ったものの

珍しくしおらしい弱気な照史を見たら

励ましたらんとと思った

「いつからなん？」

桐「3か月くらい前からかな」

ちょうど同棲を始めた時期と同じくらいか

「彼女とはどうしとんの？」

桐「相手がしてほしそうなときに相手したる感じや」

一応機能はしとるんやな