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「Aちゃんって彼氏おらんの？」
サークルの飲み会で恋愛話になることは珍しくない
今回はその矛先が私に向かった
「おりますよ、一応」
女先輩「一応ってなんやねん、これは掘り下げなあかんな(笑)」
「えーほんまですかー」
先輩の頼みは断れるわけもなく
簡単に重岡くんとの出会いの話をした
女先輩「なんやそれ、漫画みたいやんか！」
「そうですよね」
女先輩「運命みたいなの感じるな！うらやましいで、このー」
「そんなもんとちゃいますよー」
女先輩「まだ一か月くらいやろー？
今が楽しい時期やんか、ええなー」
今が楽しい時期か
楽しいんかな？この関係
モヤモヤしている私をよそに
先輩は私の話に満足したようで
「ええなーええなー」言いながら
違う一年のもとに行った
なんとなく手持ち無沙汰になって
ボーっとしていると
「となり、ええか？」
話しかけてきたのは
「流星さん…」
3年の藤井流星さん
いつもふわふわしているけど
周りを見ていて
後輩の面倒もよくみている
素敵な先輩の一人だ
藤「Aとあいつの話聞こえて来てな」
「流星さんもからかいに来たんですか？(笑)」
藤「そうやないわ(笑)」
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作者名：カモミール | 作成日時：2018年1月7日 18時
