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US編*01 ページ30

「ごめん、待った?」

重「そない待ってへんよ、気にせんでええ」

「ありがとう」






重岡くんの衝撃の告白から2週間とちょっとたった

返事を待つと言ってくれた重岡くん



お互い引っ越しの準備もあって

あれから告白の話をすることはなかったけど



それでも待たせすぎるのはあかんなと思い

彼のことを知るためにも

まずは遊んでみようと

水族館デートに誘ったのがほんの三日前




「いきなり誘ってごめんね」

重「いやいや、まさか一緒に遊び行けると思ってへんかったから

嬉しいで」

「それなら良かった」




私もまさかこんな展開になるとは思ってなかったし

行動が突発的になってる気がする

少し反省せな




重「今日はAちゃん謝ってばっかやな」

「そうかな?」

重「せや、今日は『ごめん』禁止な

せっかく遊びに来たんやし

なんも気にせず楽しくいこうや」




そう言って笑った重岡くんの顔は

キラキラまぶしかった









「ちんあなごってかわええとは思うんやけどなんかキモイよな」

重「細っこいし、いっぱい並んどるからな」






重「たこの見た目は不気味やのに食べると旨いのは何でやろ」

「どうやって食べるのが好きなん?」

重「うーん、カルパッチョ?」

「それカルパッチョ言いたいだけやろ」

重「バレた?」





重「中学の時、校外学習で水族館行ったやん?」

「懐かしいなー」

重「あの時イルカショー見たんやけど

前の方座っとったからビシャビシャになってな」

「あー覚えてるで、バスに戻ってきたとき先生にめっちゃ怒られとったよな(笑)」

重「『あんたたちあれほど言うたやろー!』ってな(笑)」







なんや、普通に話せるやん



中学の時はたまに話す程度で

ほとんど接点なかったけど




あの頃いたずらっ子だった重岡くんは

成長し落ち着きを覚えた一人の男になっていた

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作者名:カモミール | 作成日時:2018年1月7日 18時

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