名前を付けるなら Akito.K

HS番外編*01 ページ26

今日は『高校卒業おめでとうの会』という名の同窓会



卒業後に就職や進学やらで地元を離れる人が多く

会い難くなる前にみんなで集まろうと

誰かが言い出し集まった会だ

メンバーは中学の同級生




小「A、久々やな」

「望!」


望とは高校最初の一年間はそれなりに一緒にいたものの

お互い忙しくなり最近はめったに会うことがなかった



「なんや大人っぽくなったな」

小「ほんまか、そりゃ嬉しいわ」

「例の彼女とはうまくいっとんの？」

小「いや、あの後すぐ別れたんや」



なんだと

望は優しいやつだから絶対上手くいっとると思ったのに



「ごめん、急に変なこと聞いて」

小「ええよ、もう終わったことや」


ほら、優しい


小「Aはどうなん？特に恋愛の方は(笑)」

「その聞き方はバカにしとるやろ(笑)」


今まで望に恋愛の話をしたことはなかった

だから神山くんの話を話そうか悩んだけど


「実はな、私フラれたんよ」

小「え？」

「だから、告白して、フラれたんよ」

小「えー！ほんまか？ほんまに言うてるん？」

「ほんまほんま(笑)」

小「なんや詳しく聞かせてや！」

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