彼 ページ19
こんな時間？!
帰らなきゃと身を起こそうとした
その時。
お腹に重みを感じてそっと
見てみると…
｢…はっ…｣
声を出しそうになるのを寸前で止めた。
彼が私の布団の上のお腹の辺りに頭を乗せて寝ているのだ。
ちょ…。え!?
まさかずっと!?
何気に私の手の上に手を重ねているし…。
連続殺人犯が今…
無防備な寝顔で私の上で寝ている。
スースー寝息をたてながら。
｢あ…。よだれが…。｣
彼のよだれが布団に染みている。
どうしよ…。いろんな意味で動けないよ…。
ふとテーブルを見ると
私の大好きなジュースとお菓子が
コンビニの袋に入って置いてある。
え…。何で私の大好物ばかり…。
とりあえず、落ち着いて。
ビクビクしない…ビクビクしない。
でも彼の寝顔を見ていると
怖いという感情が薄れていく。
あの日までは私は彼の寝顔を近くで見るなんて叶わないと思っていたのに、本当の彼を知ってしまってからはそれが叶ってしまっている。
すごく複雑な心境だ…。
長いまつ毛に、高い鼻、目までかかる不規則な前髪。明るい髪色。
みんなが大好きなテヒョンという男の子が今…私のすぐそばにいる。
｢あの時…。何も…見なければよかった…。｣
私はそう小さくつぶやいていた。
あれは…全部…夢だったらよかったのに…。
TH｢……Aちゃん。｣
｢あっ…。お、起きたの…？」
彼の寝起きに少し動揺する。
TH｢…具合は？どう？気持ち悪いとか無い？｣
｢…う、うん。もう…大丈夫。｣
TH｢そっか。よかったぁ。｣
彼は優しく私に話しかけ
優しく笑った。
｢ずっと…ここに？」
TH｢途中Aちゃんになんか買わなきゃって思ってコンビニ走った!!｣
｢…じゃあ…これ…やっぱり…私のために？」
TH｢そう!Aちゃんこれ好きでしょ？ヒヒっ♪｣
そう言って袋からジュースとお菓子を取り出して広げた。
｢で、でも…何で私の好物…知ってるの？」
TH｢んー？ヒヒっ。それはねー、いつも見てるからっ♪｣
｢…え。見てるって…。｣
彼がなんなのかますます分からなくなった。
怖いばかりだと思えば優しくしてくる…。
平気で殺人をするのに私を助ける…。
彼が分からない…。
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みかちょ - テテの画像めっちゃイケメン！ (2019年3月31日 21時) (
レス) id: a62675aae7 (このIDを非表示/違反報告)
ソニ(プロフ) - お話面白いです！でもグクの表記がJGなのが少し気になります（ ; ; ）でも！お話面白いです！ (2018年5月30日 23時) (レス) id: 727854f791 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ(プロフ) - お米ちゃんさん» ありがとうございます( ＾ω＾ )続きをもっと頑張って書きますんで、これからも読んでくれたら嬉しいですo(*⌒―⌒*)oまた、コメント待ってます!! (2016年10月16日 0時) (レス) id: 60b35057e0 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ(プロフ) - ふゆさん» コメントありがとうございます( ＾ω＾ )殺意ですか!?だ、誰に？!笑 大丈夫です。私もおかしいので。笑 ホントに嬉しいです(*^^*)ありがとうございます＼(^^)／ (2016年10月16日 0時) (レス) id: 60b35057e0 (このIDを非表示/違反報告)
お米ちゃん - 面白いです！！続き読みたい( ^ω^ ) (2016年10月13日 17時) (レス) id: 7f5cca34a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒカリ
| 作成日時：2016年5月30日 17時
