殺人鬼 ページ12
翌日。
私はあるニュースを見た。
【連日、お伝えしております、無差別連続殺人事件ですが、また、新たな犠牲者が発見されました。発見された現場は○○市の○○町3丁目の線路下の道路上で、刃物で数ヶ所の刺し傷があるということです。現在、犠牲者の身元を調べると共に、犯人の行方を追っています。】
ここ…。
あの時の…。
私はテレビの前から動けずに
ただ立っていた。
「連続…って…。」
背筋がゾッとした。
彼は何人…殺したの…。
父「この辺り、お前の通学路じゃないか。危ないな…。」
「…うん。」
お父さん、私…もうこの事件に巻き込まれてるんだよ…。
言いたくても言えなかった。
苦労してばかりだった結婚生活を目の当たりにしていた私は、お父さんの迷惑にならないように暮らしてきた。
心配…かけたくない。
今日も憂鬱な気分で学校に向かう。
あのプリント…ちゃんと返してくれるのかな……。
まさか連続殺人犯と同じクラスだなんて誰も思って無い。
私だけがおびえながら過ごしている。
教室に入って自分の席に座る。
すぐに駆け寄ってきた彼。
TH「Aちゃん!!おは!!」
「……。おはよ…。」
彼はキラキラして笑うと私に手のひらを見せてきた。
「…?何…?」
TH「おはようのハイタッチ♪」
私が…彼に…触る…?
そんなこと…。
ためらいながらもそっと彼の手のひらに自分の手を当てた。
この手で何人の人を…。
TH「…よくできましたぁ。」
「…あの、プリント…。返して。」
TH「あ〜!アレ!?先生に渡しておいたよ♪」
「えっ。変な事書いてないよね!?」
TH「アハハ!!変な事?例えば?」
「…いや。…別に…。」
クラスの視線を感じる。
みんな不思議に思ってるんだ。
彼がナゼ私にかまうのか。
TH「ね♪今日も図書室行っていい?」
はっ?…無理無理無理…。
この人とまた二人なんて。
TH「ねぇ〜。いいでしょ?」
甘えるみたいに私の目を上目使いで見つめてくる。
その彼の態度に周りの女子達がザワザワしだした。
なんか…誤解されてる…?
やだよ。この人と変な噂になるなんて。
誤解も嫌だ!!
「私に…もうかまわないでっ。」
そう言って私は教室を飛び出した。
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みかちょ - テテの画像めっちゃイケメン! (2019年3月31日 21時) (レス) id: a62675aae7 (このIDを非表示/違反報告)
ソニ(プロフ) - お話面白いです!でもグクの表記がJGなのが少し気になります( ; ; )でも!お話面白いです! (2018年5月30日 23時) (レス) id: 727854f791 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ(プロフ) - お米ちゃんさん» ありがとうございます( ^ω^ )続きをもっと頑張って書きますんで、これからも読んでくれたら嬉しいですo(*⌒―⌒*)oまた、コメント待ってます!! (2016年10月16日 0時) (レス) id: 60b35057e0 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ(プロフ) - ふゆさん» コメントありがとうございます( ^ω^ )殺意ですか!?だ、誰に?!笑 大丈夫です。私もおかしいので。笑 ホントに嬉しいです(*^^*)ありがとうございます\(^^)/ (2016年10月16日 0時) (レス) id: 60b35057e0 (このIDを非表示/違反報告)
お米ちゃん - 面白いです!!続き読みたい( ^ω^ ) (2016年10月13日 17時) (レス) id: 7f5cca34a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヒカリ | 作成日時:2016年5月30日 17時