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赤
今は朝の7時。望の学校は8:15までに登校やから、そろそろ起きてほしいんやけど、さっきっから何しても全く起きへん。
「望〜学校やで〜、行かへんのかぁ?」
桃「んぅぅ...んぅぅ...」
ほんまに起きへんから最終手段。
「あーあ、今日金曜日で神ちゃんが家くるかもしれへんのに学校行かんのやったら会わせるんやめたろ〜。」
そう言うと、ガバッと飛び起きてきた。
桃「おはよぉ、大ちゃ...」
また寝そうな声で挨拶をしながら目をゴシゴシしとる望は天使そのものでそのままもう一度寝かせてあげたいんやけど、望の登校時間と俺の出勤時間もあるしって事で抱き上げてリビングへ。
「望、顔洗ってき。朝ごはんは作ってあるからその後すぐ食べてな、お洋服は自分で選んでええからな。」
桃「んっ。お顔....」
一気に伝えすぎたかなとも思ってんけど、賢い望はいくら眠くても処理は上手くできるらしい。
洗面所に行くのを見届けてから自分も支度を始める。
結局そのあとドタバタしすぎて、学校に着いたのは8:00。今日は久々の学校やから職員室までは俺も一緒に行くって話になってんねん。
桃「のん1人で行けるもん。」
「はいはい。俺の我儘やから気にせんの〜w」
桃「ぶぅ...」
ノックしてから望の名前を伝えると担任らしき人が慌てた様子で出てきた。
担「初めまして。望くんのクラスの担任の佐藤です。」
「初めまして。望の父になりました、重岡です。」
担任の先生は物腰の柔らかいええ先生で安心した。もう時間も時間やから、望を引き渡して仕事に行く。
桃「大ちゃ〜!頑張ってねぇ〜!!」
「おう!任せろっ!」
あんな可愛い子に言われたらなんだって頑張れてまうわw
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作者名:ともん | 作成日時:2021年10月7日 7時