真夜中の。〜after story〜 (ページ5)

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紫
「まず、のんすけの今の現状なんやけどな？...」

しげちゃんが俺の言葉を丁寧にメモ帳に書いていくのを横目に、ゆっくりと話を進める。

「のんすけは、夜上手く寝られへんねん。朝も、前と同じで4時起きや。」
赤「えっ、？あんな元気そうやのに...？」

まぁ、あんな明るい感じやと全然わからんよな、

「せやで。夜はこのまま寝たら怒られるんちゃうかって怯えて泣いてもうて、そのまま疲れて寝てまうのがいつも夜中の１時ぐらいやな...朝は4時に勉強せなって起きて、泣きながら勉強してんねん。」

しげちゃんは俺の言うとることを丁寧にメモ帳に記していく。

赤「...勉強せんでええねんで？って言うて止めるとどうなる、？」
「一回試したら、返してやって暴れ始めてもうてな。過呼吸も起こしてもうて、そっからはそばで勉強教えながら一緒にやるようにしとるで。」
赤「...そっか、分かった。」

そう言ってまたメモ帳に視線を落としたしげちゃんを眺めながらその後も説明を進めて、気づいたらもう夕方のええ時間になっとった。

赤「おおきに。結構分かってきたわ...」
「どうしたん、？」

しげちゃんの表情が少し曇って、何やら難しい顔しとった。

赤「...俺でええんかな？上手くやれると思う、？」
「上手くやろうとせんでええねんで。のんすけにしてあげたいって事をしてあげればええねん。」
赤「...せやんな。そうするわ。おおきに濵ちゃん。ちょっと出来そうな気してきたわ。」
「おん。ほんなら良かったわ。そしたら、もうのんすけ連れてくるな？」
赤「おん。お願いな。」

その言葉を聞いてから、俺は再びキッズルームに向かった。