ピースサイン（米津玄師）2

ポンジュースと絵続き ページ1

玄師side

サヤがまさかハチを知っていたなんて知らなかった。
驚いたのもあったがそれと同じく素直に嬉しいと思った。

ポンジュースを飲みながら何だかサヤが笑っている。
なんだろ？可愛らしいけど。


玄師「どうしたの？」

サヤ「なんか、懐かしいなって思ってね」

玄師「何それ」

サヤ「こんな風に2人でポンジュース飲みながら話してたなって思って」

あぁ、そっか。懐かしいな。
子供の頃2人でこうやって…ポンジュース飲んでこんな風に話してたな。
あ、そうだ。


玄師「ねぇサヤ、久しぶりに一緒に絵でも描いてみない？」

サヤ「うん、いいよ。あ、またあの頃みたいに秘密で描こうよ」

玄師「秘密で？…分かった」

秘密…か。秘密基地で2人で最後に描いた時も秘密で描きあったら見せ合あおうって言ってたな…
さぁ、何を描こうか…

…あれ？俺はあの時何を描いたんだっけ。
あぁ、そうだった。2人がピースサインして笑ってる絵だったな。
サヤは…
お返ししないとだよね。
それなら…今度は…

そう思いながら紙に描き始めた。
描き終わってサヤに早く見せたいな。
サヤはそれを見てどんな表情をするんだろう。


玄師「…サヤは何を描いてるのかな」

サヤに聞こえないようにそう呟いてまた続きを描いた。
こんな風にワクワクしたのは何時ぶりだろうかなんて思うとまた自然と口角が上がった。

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