12話 ページ12
紫「ちょっと買い物してかない?」
『えっ…。』
平野くんは笑いかけながらそう言った。
紫「ちょっと急すぎるか!」
『いや、平野くんが忙しくないなら…。』
断るのも失礼だと思い、私は誘いに乗った。
紫「ほんと!?やった!それと、俺もAちゃんのこと呼び捨てで呼ぶから、俺のことも紫耀って呼んで?」
『分かりました…!』
芸能人は下の名前が好きなのか?
廉といい、平野くんといい。
紫「あと俺21で、2個上だけどタメでいいから!もはやタメでお願い!」
『……わかった。』
紫「うんうん、それでOK!さぁ行こ!」
そう言って連れてこられたのは、表参道の高級ブランドが立ち並ぶ大通りだった。
紫「こっち来て!」
手を引かれた先にあったのは、モノトーンを基調としたおしゃれなお店だった。
紫「俺がAのことコーディネートします!」
『ええ!私お金そんな持ってない!』
紫「え、俺がプレゼントするに決まってるじゃん。」
『こんな高そうなとこで…。申し訳ないよ!』
紫「俺一応働いてるし、大人だし!大丈夫だって。」
私は結局紫耀の押しに負けてしまった。
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作者名:べ に 子 | 作成日時:2018年12月19日 22時