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「ん、なんだ？」
にこりと口元だけで白の神様は笑う。
背中に冷や汗が伝う。
成功した、というか、結果はまぁ私は息をしてるから成功したと言っていいだろう。
だから、そんな、寒気なんて感じる必要なんてないはずなのだ。
嫌な予感をまた察しながら、何でもないです、そう呟こうとして、白の神様の言葉が被った。
「あ、間違っても、俺が君らを守ったりするだなんて思ってくれるなよ」
一瞬理解が出来なくて、でもはっとしてすぐ理解した。
『あ、いや、別にそんな、守ってもらおうだなんて思ってないです…。……あ、お名前聞いてもいいですか？』
くるくると回る頭から出てきた言葉は、まさかのお名前聞いてもいいですかだった。
なんですか逆ナンパですか。
やるな私。
…………いやそうじゃなくてだな。
変わらず白の神様は口元だけで笑っている。
「ん、あぁ名前な。何に使うんだ？破壊するのか？俺を」
また陽気な声で返ってくるのかと思っていたのに、返ってきた声は、冷たくなんの感情もこもっていなかった。
『え』
私が破壊する、？
淡々と、そんな言葉を並べて口から零す神様は、別人のようだった。
ニヤニヤとしていた時でも、さっき笑って黒くなくなった時でもなくて、本当に、見た事のない、ヒト。
ここでちゃんと伝えなければ、今度は息の根が止まってしまう。
痙攣するように震える手を抑えて、私は言った。
できるだけ表情を見せずに、動揺していないかのように見せて。
『……私、名前を知らない刀の手入れは出来ないんです。あなたは、外見もそうですがあばらとか足の筋とか、痛めてたり折ってたりしてるところ、たくさんあるでしょ』
にこりと口元だけで笑い返す。
「ふうん？それを信じれる根拠は？君、人間だろう」
いやそりゃ人間だよね。
ここでさ、私は神だ。ふーはははははとかいったら首チョンパだよね。
『もしかして私があなたの事を破壊できるほどの力があると思ってるんですか？』
もうどうにでもなれ…。
「いや、全く思わないが」
『じゃあいいじゃないですか…。そんな、名前を売るような真似はしませんので』
すると、ぱっと表情が変わり、声も変わった。
「ははは、冗談だ。悪かったな。俺の名は鶴丸国永だ」
『つるまるさん』
復唱すると、鶴丸さんは笑った。
「あぁ、そうだ。鶴丸さんだ」
たぶん、普通に手を出してくださいなんて言ったら、また警戒される。
から。
私は拳を握りしめて…とまではいかないが、手を握って、差し出した。
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ニャンコソバ２(プロフ) - 若葉さん» うわぁあ！！まだ見てくださってた方が…！！ありがとうございます頑張れます…！！ (2020年11月8日 10時) (
レス) id: addc7bb8eb (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - 更新待ってます！ (2020年11月8日 1時) (レス) id: 5ef262c096 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコソバ２(プロフ) - 幸別愛友さん» ありがとうございますー！！！これからもどうぞよろしくお願いします！！ (2019年12月14日 6時) (レス) id: addc7bb8eb (このIDを非表示/違反報告)
幸別愛友 - この世界観すごく好きです！続きがすごく楽しみです！待ってます！！ (2019年11月12日 23時) (レス) id: 978af02bfc (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコソバ２(プロフ) - さらさん» うわぁあありがとうございます！！！！！オチは悩み中です…。いきあたりばったりで書いてる駄作者なので…。 これからも応援よろしくお願いしますっっっ (2019年11月5日 22時) (レス) id: addc7bb8eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニャンコソバ | 作成日時：2018年12月31日 17時
