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いらない声を抑える。
きっと目の前の真っ黒い神様は私の声を聞いて楽しんでるから。
いやだいやだ。
気持ち悪い。そう思い続けないと負けてしまう。
私の抵抗なんて、目の赤い三日月宗近の腕を握る、服の裾を握る、睨む、くらいしかできていない。
それすらも楽しみの内なんだろうが。
どうすれば目の前の神様の思い通りにならないようにできる?
失望させていっそのこと私のことを殺させようか。
『ひっ…』
上ずった声が出る。
目尻に溜まった涙が流れ落ちて、目の赤いそいつの手を濡らす。
「かわいそうになぁ…?」
何を思ってその言葉を今言うの
嫌い大嫌いこんな神様いらないよ。
どうしたらこんなことになるんだよ。
さっき出会った三日月宗近さんはすごいきれいでかっこよくて神様って感じの方だったのに。
『…うっ』
最低だ。
もう死ぬ気だったのに。
「随分楽しそうだな、旦那」
聞こえた声に、自然に涙が流れた。
違ったら、もし違ったら。
そんな考えなんてすぐに消えた。
『…ゃげ、さ…』
子どものように泣きじゃくりたかった。
だが、目の前の神様はそれをいい気に思っていないようだった。
私の体から手が離れる感覚。
軽くなった体に、一気に力が抜けた。
服にくるまって、ひざを抱えた。
我慢していた分か、体が震えて、涙が溢れた。
怖い。怖い。
もう、いやだ。
「…邪魔が入ったか」
すると、突然の浮遊感。
すぐに足はついたが、どうやら目の赤い三日月が立ち上がらせたようだ。
そして、目の前が暗くなった。
鎖骨あたりに腕の感覚があり、背中には三日月の胴体の感覚。
「隠してしまおうか?」
隠す、?
「いいのか?」
少しの沈黙の後。
「こやつは思いの外かわいらしいからな…。なぁ、小娘や」
甘い匂いがした。
どこかで嗅いだような、嫌な匂い。
次第に、眠気に近い何かが私の自我を奪っていった。
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ニャンコソバ２(プロフ) - 若葉さん» うわぁあ！！まだ見てくださってた方が…！！ありがとうございます頑張れます…！！ (2020年11月8日 10時) (
レス) id: addc7bb8eb (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - 更新待ってます！ (2020年11月8日 1時) (レス) id: 5ef262c096 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコソバ２(プロフ) - 幸別愛友さん» ありがとうございますー！！！これからもどうぞよろしくお願いします！！ (2019年12月14日 6時) (レス) id: addc7bb8eb (このIDを非表示/違反報告)
幸別愛友 - この世界観すごく好きです！続きがすごく楽しみです！待ってます！！ (2019年11月12日 23時) (レス) id: 978af02bfc (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコソバ２(プロフ) - さらさん» うわぁあありがとうございます！！！！！オチは悩み中です…。いきあたりばったりで書いてる駄作者なので…。 これからも応援よろしくお願いしますっっっ (2019年11月5日 22時) (レス) id: addc7bb8eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニャンコソバ | 作成日時：2018年12月31日 17時
