俺らが守るから (ページ47)

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🤖side

発作があった翌日、当直組と交代のために引き継ぎをする。

🐶「深夜3時ごろAが発作を起こして7分の心停止だった」

🤖「っ、7分？！」

🐺「長いな……」

メールで昨夜のことは軽く聞いていたけど、そんなに大きな発作だったなんて…

🐶「今は念の為ICUで管理してもらってる。数値は安定してるけどまだ意識は戻ってないみたい」

🦁「それだけ大きい発作なら仕方ないか……」

🦔「数値が安定してるだけよかった……」

朝の引き継ぎを終えて俺は真っ先にICUへ向かった。ベットでたくさんの管に繋がれ、変わり果てた姿をしたAが目に入る

🤖「Aちゃーん、おはよう。ひーくんやで〜」

喋りかけても眠ったままのA。いつもの笑顔はそこにはなく部屋には機械の音だけが鳴り響いていた

🤖「昨日はよく頑張ったなぁ。ごめんな？そばにいてあげられへんくて…。ほんまにごめん……」

管に繋がれた寝顔を見ていると、昨晩呑気に寝ていた自分に腹が立ってきた。俺が寝ている間どれだけAはしんどかっただろうか…。もしかしたらずっと心の中で俺を呼んでたんじゃないか…。いつものように「ひーくん」って…。

🤖「また「ひーくん」って呼んでくれるよな？先生、ずっと待ってるから。早く目覚ましてな？」

自責の念に駆られながらもずっとこうしちゃいられないからAの頭を優しく撫でて部屋を出た。俺がしっかりせな、Aが心配するから。

🦁「結局、今日は起きなかったね…」

🦔「ここまで大きな発作は久しぶりだし…」

🐺「最近ちょくちょく軽い発作が続いてたところに微熱がのしかかってこんなことになったのかもね…」

🤖「弱った体に7分の心停止はかなりの負担になっただろうから」

その後、1週間たっても目を覚さないAにいよいよ不安が押し寄せる。小さな体がこのままフッと消えてしましそうで…怖くて…

🦁「A、眠り姫になっちゃったね…」

🤖「そろそろ起きて欲しいんだけどね…。Aがいないと回診も寂しくて…笑」

🦁「回診っていうのを口実にAに会いに行ってたもんな笑俺、あのベットが空なのがいまだに慣れなくて…笑」

🤖「俺もだよ」

ナースステーションから1番近い個室。特等席とも言えるその場所はAがずっと使ってたところ。ベットもどこか寂しそうに見えた。