俺らが守るから (ページ2)

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出会いは寒い雨の日ページ2

🤖side

小児科はいつも通り忙しくて、バタバタ働いてた。その日は気温が低くて土砂降りの雨、みんなで寒い寒い言いながら働いてたら、日も落ちた夜9時頃にPHSに一本の連絡が入った

「救急に女の子が運ばれてくる」

処置室に向かうとちょうど救急車が到着したところで動きが慌ただしかったのを覚えている。

｢患者さん入ります！｣

🐶｢移すよ！1、2、3！！｣

指揮を執る小児救急科のジフン先生は俺の大学の先輩で今でも仲良くしてくださる頼もしい先輩だ。

｢Aちゃん、2歳4ヶ月。コンビニの駐車場で倒れているのを通行人が発見。救急隊到着時、心肺停止。心停止から5分後に心拍再開しています。｣

🐶｢体温測って｣

｢34.2℃です｣

🐶｢低体温症か、部屋温めるよ。サヒヤ！動いて｣

🤖｢っ、はい！エコーください！｣

救急科は処置のスピードが比べ物にならないくらい早い。

あっという間に置いていかれる。

詳しい検査で小児喘息と心臓に疾患が見つかり、PICUで経過観察となった。

あとから知った話、Aは身体中にアザやタバコを焼き付けられたような火傷跡があり、おそらく虐待を受けていたという

確かに、初めて見た時明らかに痩せてて2歳にしては随分小さかった。成長ホルモン分泌不全症を患っているとはいえ、あまりにもガリガリの体だったな

これが俺とAが出会った日