わたし、この力でみんなを守りたいの！

大好物のイケメン転校生！ ページ5

――翌日――

Aside

「はーい、みなさん座ってー。今日は転校生が来ていますよ」

転校生？

ふーん、どんな子だろ。

と、思っていた矢先、その転校生が入ってきた。

――！！

なにあの子！！

超イケメンじゃんっ！

イケメンは、あたしの大好物だ。

けど、そのイケメンくんが入ってきた瞬間、隣の席の未優が、あからさまにイヤそ〜な顔をした。

え、なに、未優、あの子と知り合いなのっ？

「じゃあ未東くん、自己紹介をしてちょうだいね」

「はい。おれは、未東修也っていいます。よろしくお願いします」

きゃーっと女子陣から黄色い悲鳴。

あたしも分かる。

あの子、すっごくイケメンだもん。

「みんな、未東くんと仲良くしてちょうだいね。さてと、席は……、」

先生がぐるりと教室を見渡す。

とたん、

「きゃ〜〜、未東くーんっ！こっち来てぇ！」

「この男子たちは追っ払って、未東くんの席作るからっ」

「おい、ひでーな！」

たくさんの女子のキャーキャーと、男子たちの反抗で、クラスはお祭り騒ぎ。

おおおお……。(女子の気持ちは分かる)

「はーい、みんな静かに！未東くんの席は……、そこが空いてるわね。藤井さんの隣」

先生の言葉に、未優はゲッて顔をした。

ホントにイヤがってるみたいだ。

未東くんは、黙ってうなずき、未優の隣に座った。

えー、いいなぁ、未優っ。

彼女はイヤがってるみたいだけど、あたしはうらやましいよぉ。

でもまぁ、近いからいいよね！

未東くんは、未優の右の席。

あたしの右の右の席だもん♪

これから授業中も休み時間もイケメン鑑賞だぁっ！

キーンコーンカーンコーン

チャイムが鳴った。

「はーい、じゃあ授業始めますよー。10ページを開いてください」

先生が授業を開始し、あたしはイケメン鑑賞を慌ててやめ、教科書の10ページを開いた。

早速お仕事ですか！？→←正義のまほうコンビ誕生！！

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