Spilal Step －Ⅱー (ページ8)

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Aの脱退報告から約２か月。

ようやくみんなのペースが落ち着いてきた。

マサイとAが付き合い始めたころ、Aはモトキのこともあり、遠慮し、なかなかマサイハウスに足を運ぶことができなかった。

・・・モトキと顔を合わせるのに、ちょっとだけ心が痛かった。

マサイ「ね、A。まだ、モトキのこと気になる？」

時々、マサイがこう尋ねてきた。

A「気にならないほうが嘘だと思うんだけど。ずっと仲良かったしね。『好き』って言ってたし、『好き』って言われたことあったし。・・・なんだか、毎回モトキに会うたびに『ごめんなさい』って言いたくなる」

苦笑いしながら、そう答えると、マサイはふっと笑った。

マサイ「じゃあさ、メンバーが来ないときにうちに来る？」

A「そんなこと言ったってさ、メンバー、毎日いるじゃん。私だってマサイに毎日会いたいんだけど、あえなくなっちゃうよ」

Aはふてくされて言ってみると、マサイは照れて赤くなってしまった。

A「その辺は大丈夫だと思うよ。少しずつ慣れては来てるし。モトキにも慣れてもらわないといけないし。・・・ただ、モトキと二人きりにならないように、気を付けるよ。・・・あとさ、マサイ、うちにも来ない？」

思わずAが口に出した言葉に、マサイは一瞬驚いた表情を見せたが、すぐに笑顔になった。

マサイ「そうしたいけどさ。ほら、メンバー毎日来るじゃん？チクワもいるし。う～ん、今度チクワ連れて、遊びに行くよ」

そういってマサイはAの頭をなでた