Spilal Step －Ⅱー (ページ5)

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さらに次の日。

Aは仕事帰り、スーツ姿そのままマサイハウスにやってきて、化粧を直し、撮影に臨む。

マサイも、珍しくダークカラーのスーツを着ている。着慣れていないせいか、不安顔。

A「マサイ、大丈夫だよ。似合ってる。けど、スーツ姿ってなかなかないから、別人みたい。」

Aはマサイの緊張をほぐそうと、笑いかけた。

二人で撮影準備をして、カメラの前に座る。そして録画。

ゆっくりと頭を下げ、Aが話し出す。

A「この度、私、Aはマサイさんと結婚を前提にお付き合いさせていただくことになりました。そして、このグループも卒業、脱退させていただくことになります」

マサイ「二人で話し合って、メンバー、バディさんとも話し合って、自分らしくあるためにも、このような決断をしました」

Aは視聴者さんや応援してくださった方への感謝の言葉を述べ、マサイはこれからのグループの飛躍を誓う。

動画を締めくくろうとしていた時に、

”おめでとう！！”

と、巨大クラッカーを鳴らして、メンバーが乱入してきた。

Aは思わず、マサイにしがみついてしまう。

Aとマサイを囲んでメンバーが座ると、シルクが仕切りだした。

シルク「二人で報告動画を撮りたいということだったんですが、まあ、Aがグループを”寿退社”するようなものですからね。おめでたいことなので、ちょっとね、メンバーで突撃してみました。今後ね、男だけのグループにはなりますが、頑張っていきますので、二人のこともですが、グループも応援していただければありがたいです」

すると、モトキが手に何かをもって部屋に入ってきた。・・・ピンクのブーケ。

モトキ「A、おめでと」

そういって渡すと、Aは恐る恐る手を伸ばし、ブーケを受け取った。