Spilal Step －Ⅱー (ページ12)

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１年後。

マサイに誘われて、Aはいつもの土手に来ていた。

２人で来るのは久しぶり。

Aは、『何かあるのでは？』と疑ってみたものの、単純に土手に遊びに来れたことを楽しんでいた。

A「ここ、久しぶりに来たよ。グループ辞めて、年末に来てないもんね。」

少し、恨めしそうにマサイに言うと、マサイは苦笑いするだけ。

A「・・・で、マサイ。今日はどうしてここに連れてきたのかな？」

単刀直入に、努めて明るく聞くと、マサイは緊張しているようだ。

マサイは「うん」と言ったきり、黙り込む。

少したって、「A、あのさ・・・」とマサイの声がした。

マサイ「A、あのさ、付き合い始めて１年たって、いろいろあったけど、ずっとAといたいなと思って。だから、もう１度、改めて言いたいと思って。」

そういうと、マサイはAのほうを向きなおる。Aもマサイのほうを向く。

マサイ「A、オレと、結婚してくれませんか？」

マサイが緊張の顔で、Aにプロポーズする。それにこたえて、Aは満面の笑顔。

A「マサイ、本当に私でいいの？後悔しない？」

Aはちょっとだけ、意地悪に聞いてみる

マサイ「Aじゃなきゃ、だめだ。オレ、Aがそばにいてくれればいい」

すると、Aはマサイに近づき、マサイをハグした。

A「マサイ、ありがとう。私こそ、よろしくお願いします」

Aがマサイの顔を見上げると、マサイは一瞬驚いた顔を見せたが、すぐに、笑顔になる。

マサイ「一生大事にする。約束する。」