Spilal Step (ページ44)

今日:5 hit、昨日:7 hit、合計:36,756 hit

40 ページ44

Aの絞り出すような決意に、メンバーは押し黙ってしまう。

何かを考えるような、沈黙の時間が流れる。

少したって、ザカオが小さな声でAに聞いた。

ザカオ「・・・じゃ、俺らと縁を切るってことだ」

その言葉にAも何も言えなくなる。

A「グループの活動だけやめて、友達としてここに来るのって、今までと変わんないと思う。それとは違うんだ」

半分泣きそうな顔で、Aが答えると、シルクがリーダーとしての意見を言う。

シルク「動画撮影については、A以外のメンバーでやってく。けど、個々の付き合いは個人に任せる。だから、Aはここに来なくてもいい。それが今はいいと思うけど」

シルクの言葉に、ンダホとぺけたんが何か気づいたように声を上げた。

ンダホ「そうだよ、個々で会えば」

ぺけたん「今までのつながりをきることないじゃん」

すると、それまで黙っていたダーマが話し出した。

ダーマ「・・・お前さぁ・・・。なに遠慮してんの。俺らが、お前らの決めたことに反対するとでも思った？遠慮するとでも考えてるんだろ。・・・そんな仲じゃないのはお前も知ってるはずだと思ってたけど。・・・俺らは、少なくとも俺は、お前が考えたことに対して、否定も肯定もしない。ただ、自分の意見を言って、お前の背中を押すだけ。それでお前が変わるとも思えんし。」

ちょっと怒りのこもったダーマの声に、メンバーは一斉にダーマのほうを向いた。

ンダホ「そうだよ、A。俺らはお前らが決めたことに文句言う筋合いはないし。」

ザカオ「そうだよ。ちゃんと言って」

次々と発せられるメンバーの言葉に、Aは泣き出してしまう。

A「うん、ありがとう。けど・・・」

それまで何か考え込んでいたマサイが小さな声で話し出す。

マサイ「俺らが、オレとモトキがAのこと、ここまで追い込んだんだ。俺らにも責任あると思う」

そういうと、Aの前にマサイは立った。