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Aは涙をおさめ、シルクを探す。
A「シルク、ちょっといい？」
シルクはAの顔を見て、一瞬驚いた表情を見せたが、すぐにいつものシルクになる。
開いていた部屋に入ると、Aはシルクに背を向けたまま、話し出した。
A「シルク、こないだの話。・・・やっぱり、私、グループを抜ける」
シルク「・・・何があった？」
「どうして？」と聞いてこないのが、シルクのやさしさ。・・・Aはありがたかった。
A「モトキとマサイがお互いに嫉妬しちゃって、なんか変な状態なの。ダホちゃんにも心配かけてるし。ううん、ダホちゃんだけじゃないね、ぺけにも、ザカさんにも、ダーマは何にも言わないけど表情が言ってる。・・・みんなに迷惑かけちゃってる・・・だから・・・」
シルクの眼を見て、Aは話した。Aの表情には寂しさともどかしさが見える。
シルクはちょっとだけ、腕を組んで考えた後、「わかった」と短く言い、リビングに引き返していった。
リビングに入るなり、「あのさ、ちょっといいか？」とメンバー全員を集めた。
シルク「・・・たぶん、全員知ってるとは思うけど、マサイとモトキがAに告った。恋愛禁止にはしてないんだけど、三人の間になんか変な空気があるみたい。・・・Aは二人の事を考えて、グループを抜けるって言ってる」
その言葉に、モトキはうつむき、マサイは表情を曇らせた。
ぺけたん「やめることはないでしょ？ちょっと休むくらいでいいじゃないの？」
ぺけたんが引き留めるべく、声を開けると、ンダホもザカオも「そうだよ」と同調する。
Aはちょっとだけ笑顔になる。
A「みんな、ありがとね。・・・なんか二人の雰囲気を私がいるせいで悪くしてるんじゃないかって思ってて。それが、私自身、つらくって・・。だから・・。」
そこまで言うと、声が詰まって話せなくなる。
A「だから・・・グループをやめさせてほしい」
Aは覚悟したように、声を絞り出した。
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作者名：danchan | 作成日時：2020年10月2日 21時
