帰国 ページ27
イタリアのシーズンも終わり、日本に帰国した。
TVとか雑誌の取材はこの時期が一番忙しい。
Aちゃんからもちろん事前に聞いてはいて自分で了承しているにも関わらず、なかなか大変だった。
特に愚痴ったことはなかったけど、気にかけてくれていたAちゃんが、収録現場に顔だしてくれた。…それはそれで、少し緊張したんだけど…
収録終わりに二人で食事に行った。
何だかんだ個室を探せば居酒屋になってしまって、今は一応オフ期間になるため一緒に少し飲むことにする。
「TVとか試合より疲れるときがある…笑」
「石川くん、昔、笑ってるだけで全然喋れなかったもんね。笑」
「おい、やめて。昔の動画見たっしょ！？」
「フフ。可愛いかったよね〜大人になったもんだ。笑」
「マジで、恥ずかしいから！」
「もうすぐ、代表期間に入るけどその間の仕事の依頼どうする？」
「いつも通り。てか、何かあったら別に遠慮しないで練習に来れば良いよ。仕事だし。関係者で入れるし。」
「んじゃ、遠慮なく。練習見れるとかかなり役得！嬉しいな！」
ホントに嬉しそうに言うので、俺まで嬉しくなる。
お会計を済ませて二人して外に出れば、少し肌寒い風が吹いていて…
「イタッ。」
「どしたの？」
「ピアスが引っ掛かった…」と首を横に傾けている
「なにしてんの？笑」
「…取れない。首戻せない｡」
ジャケットの襟にピアスが引っ掛かっている。
「とって…お願い。」
「…しょうがないな…」
ちょっとドキドキしながら、手を伸ばし耳たぶに触れたらビクッってなった…
「ごめん、痛かった？」
「…いや、擽ったかった。」
赤い顔で見上げるので可愛くて…心臓鷲掴み…平静を装うのがやっとだ…
「ごめん、ちょい痛いかも…。」って最後少しムリヤリ取れば
「…っ。」
なんて声が漏れるし、心なしか彼女の香りもいつもより濃厚に感じるし、耳たぶに触りながら顔を寄せて近くで見る横顔も…堪らなかった…。
このままお持ち帰りしてしまいたい…。
そんな感情を隠しながら、「ありがとう」と言う彼女の隣を何事もないかのように歩く…。
彼女の色んな表情を見るたびに嬉しい反面胸が締め付けられ苦しくなる…。
片想いって苦しいんだね…。
…………………………………………………………………
ピアスの話、作者の実話です。
取ってくれたのは女性ですけど…。
好きな人だとときめくね！何て話したことをふと思い出して使ってみたくなりました
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tomo1211(プロフ) - まりんさん» ありがとうございます。 頑張ります。これからもよろしくお願いします。 (2019年11月11日 15時) (
レス) id: 0b278f186c (このIDを非表示/違反報告)
まりん(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2019年11月10日 22時) (レス) id: b59f2ee03b (このIDを非表示/違反報告)
tomo1211(プロフ) - kazukiさん» ありがとうございます！ 本当に汗かいても爽やか！凄いですよね。笑 これからも更新頑張ります！！ (2019年11月9日 22時) (レス) id: 0b278f186c (このIDを非表示/違反報告)
kazuki(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく読ませて頂いてます！！ 祐希くん…絶対いい匂いしますよね… 主人公ちゃんとの進展楽しみにしてます！更新頑張ってください！ (2019年11月9日 18時) (レス) id: 85bff645e6 (このIDを非表示/違反報告)
tomo1211(プロフ) - みっふぃーさん» ありがとうございます！凄く嬉しいです！！飽きられように頑張りたいと思います。今後ともよろしくお願いします！ (2019年11月7日 13時) (レス) id: 0b278f186c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tomo1211
| 作成日時：2019年10月24日 8時
