【d!】内ゲバせぇへん！？４

162話 ページ37

「……もう、むり」


顔だけでなく，身体中熱くなってしまったロボロがぽすんとAへ倒れ込んだ。

『うわ、なに！？』とわたわたするA。


「……へへ」


キャパオーバーになったDTはテンションがおかしくなるのか、座った目でAを見るロボロ。


『な、なになに？もしかして酔ってる？』

「……ははは

Aの髪、綺麗や」


そう言うと、徐に雑面を捲り、ぐっと顔を近づけてAの額に軽くキスした。


『……！？！？！？』


本日n回目のキスに息が止まるA。
そのままズルっとロボロの体がずり落ち、動かなくなった。



『ロボロ？ロボロ……


やばい、寝てる？それとも失神！？』


病気かなんかか！？と焦ってロボロを持ち上げるA。
そのまま医務室へと走っていった。


ーーーーー

『ぺ、ぺ神！！助けて！！』

「な、なになに」


タックルする様に医務室へ転がりこむAに、丁度休憩中だったらしいペ神が慌てて立ち上がった。

腕に抱えられたロボロを見て、何を思ったのか悪い顔で笑う。



「なに、提供？」

『待て掘るな、掘るんやない！』



気が効くじゃ〜ん、と伸ばされた手を避けて、赤い顔でぐったりするロボロをベットにそっと寝かせた。



「！え、睡眠薬入り？昏睡系？」

『だからちゃうって！！』



114514！と笑うペ神に思いっきり首を横に降って、ことの顛末を話した。

ふんふん、と話に相槌を打ちながら冷水や氷などを用意するペ神。
掘れないのかぁ…と少し残念そうだ。



『急に真っ赤になって倒れてもうたけど、大丈夫なんか……？』


「あー…正真正銘、熱中症だね」

『ね、熱中症…！？』



筋トレ頑張りすぎたか、体温が急に上がったか……と顎を摘んで言うペ神。
「これお願い」とうちわを渡されたので、パタパタとロボロをあおいでやる。


(体温が上がったっていうと、あれが原因よなぁ……)

DTはイジるモンじゃねぇな、としみじみ思った。
罪悪感がすごい。



「あ、そうそう、そう言えば」

『ん？なんや？』



冷水に浸したタオルをロボロに乗せていたペ神が、クルリとこちらを振り返った。



「今日、大丈夫やった？」

『大丈夫？何がや？？』


心底心配そうに問いかけてくるペ神。
大丈夫でないことは多々あったが、それについて何かペ神が知っているのだろうか。


「あーほら、故意的なセクハラとか、妙な愛情とか」

『あったなぁ。心当たりしかない』

「……だよねぇ」

なぜか申し訳なさそうな声色。

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