149話 ページ22
「…だけど、これなんか手掛かりにならへんかなぁ」
しげしげとノートのページを捲っていたロボロが、ふとそう呟いた。
と言うと?と言うふうにこちらを覗くショッピと目があって、ロボロは続ける。
「さっきのオスマンの話で…なんか部下がどうたら言ってへんかったか?」
「え、言っとったっけ」
「あ〜……あれっすね、頼ってもらうとかなんか」
「やべぇ何も覚えてへんわ」
それそれ、と頷くと、手に持ったノートを振った。
「部下とのトラブルとかが原因やったら、これになんか書いてあるかもしれへん」
「なるほど」
そう言って、部下の項目を探すロボロ。
ショッピが横からそれを覗く。
「あ、ここやない?リアクってAの部下やったはず……」
リアクは当時からAに仕えていた優秀な右腕だ。
数々の戦争経験やトラブルを経て、現在もなお、好き勝手するAを支える苦労人である。
「リアクくんは問題にはならへんよな……他のやつは」
「うーん…どれも当たり障りのない、得意分野とか性格とかですねぇ…」
そのままパラパラとページが過ぎていく。
忙しなく文を追っていたゾムが、あっと声を上げた。
「これって……」
ページの一角に伸ばされた人差し指の先には、一見他と変わらない文字列。
ロボロがその一角を読み上げる。
「えっと、なになに……」
《チャイル
・コネシマの部隊の三軍兵士
・得意分野:目立った物は無し
・私のこと、あまり心よく思っていないらしい。悲しい》
「……は、これ、最後…」
もしかしてこれが原因ちゃうん…?と目を丸くする大先生。
一つ頷いて、ショッピが先を引き取って他も読んだ。
《ファル
・シャオロンの部隊の三軍兵士
・得意分野:目立ったものは無し
・チャイルと同じく、あまり心よく思われていないっぽい。どうしたもんか》
他にも、このような文が付け足されている人間が5、6人いた。
「……これ…詳しく調べる必要がありそうですね」
険しい目をしたショッピがそう言って、二段目の引き出しから日記を取り出した。
「ここに、なんか書いてあるかも知れません」
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774号(現在稼働中)(プロフ) - Nebelさん» もちろんです!掲載は遅くなってしまうかもしれませんが……ですが、リクエストを頂けるの、本当に嬉しいんです!いつもありがとうございます!! (2022年8月19日 8時) (レス) id: a4d1e34ed0 (このIDを非表示/違反報告)
774号(現在稼働中)(プロフ) - マロンさん» ぁ、コメント欄に天使様が……!(跪く)今日中には1話更新できると思うのでどうかお待ちください…! (2022年8月19日 8時) (レス) id: a4d1e34ed0 (このIDを非表示/違反報告)
Nebel(プロフ) - !? 2つともリクエスト書いてくださるんですか!?本当にありがとうございます!!本当に4回目にもかかわらずリクエスト聞いてくださってありがとうございます!! (2022年8月19日 2時) (レス) @page40 id: ad724ae68b (このIDを非表示/違反報告)
マロン(プロフ) - リクエストを受けてくださるだけでありがたいです!いくらでも待ちますので、無理せず書いてくださいね (2022年8月19日 1時) (レス) @page40 id: 3bf4e7811a (このIDを非表示/違反報告)
774号(現在稼働中)(プロフ) - Nebelさん» 4回目!!!感涙です!!!もちろん、お受け致します!!!せっかくなので2つとも書いてしまいますね。マロン様のリクエストを書き終わったら直ぐ取り掛からせていただきます!! (2022年8月18日 11時) (レス) id: 982b5437b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:774号(現在稼働中) | 作者ホームページ:os復活!!うおぉおおおおおおおおおおおお!!!!
作成日時:2022年6月26日 21時