【鬼滅の刃】謎の部屋に閉じ込められまくる女の子のお話 【短編集】

耳舐めをしろ【我妻善逸】壱 ページ26

「…」

『フゥーッ平常心…平常心…』

今、すごい頑張って平常心を保とうとしてるAです、こんばんは。
なんでこんな平常心を保とうとしてるかというとですね、今、今回のお相手が寝てるんです。そう、寝てるんです。

だから先にお題見たんです。それがですね

【耳舐めをしないと出れない部屋】

だったんです。もう叫びそうでした。叫ばなかったけど、この状況で寝てられんのすごいよね、善逸くん。起きて下さい。君が起きてくれないと私は出ることができない…起きても困るけど

『…起こすか…』

起こしたくないけど…

『…おーい、善逸ー起きろー善逸ー』

「…ん？」

『あ、起きた？おはよ』

「あぁ…Aちゃん、おはよう、ずっと待ってたんだよ」

待ってた？嘘つくな！

『寝てたじゃねぇか』

「寝て待ってたの、遅いから」

『あ、そうなんですか、ていうか善逸寝惚けてない？いつもみたいにギャーギャー言わないじゃん』

私がいるのに。いつも私を見るたびにギャーギャー騒いでたくせに。だから起こす時耳の準備万端で起こしたのに

「寝惚けてないよ。それより、お題達成しなきゃじゃん」

『アッウン』

なんかいつもの善逸じゃないからやりづらいんだけど

「よいしょっと」

善逸はそう言って私の前に正座した

「じゃあ、お題やりまーす」

お題なんだっけ、取り敢えず返事しときゃいいや

『はーい』

私がそういうと善逸は私に近づいてきて私の肩をガシッと掴んだ

「逃げたら他にも色んなことしちゃうからね」

色んなこと？っていうか、善逸やっぱり寝惚けてない？言うことがホワホワしてる。ホワホワっていうとどっかの猪頭を思い出すな

そう考えをぐるぐると頭の中で巡らせていると、善逸私の耳に顔を近づけて私の耳朶をペロリと舌で一舐めした

『ひっ…』

今までに無いような感覚に襲われ、私の口からは変な声が出てしまった
おん？何だ今のは？善逸クンは何をしたんだ？
そう疑問を抱いていたら善逸が

「Aちゃんは耳が弱いんだね」

と熱を持った息を吹きかけながら言った
弱くないゾ？あれ？これ耳責めかな？でも、前やったよね？
そう頭の中で一人会議してると、今度は私の首筋を舌でツーと舐め、耳朶を甘噛みした

『っ、』

あーこれ、耳舐めですか！確かにそんなお題だった気がするな！やばい、なんかお腹の奥の方がゾクゾクする…なにこれ

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