CHAPTER 02 無意味な殺人は無意味な殺人を呼ぶ 学級裁判後編 ページ27
「グルちゃんと同じものを見たなら、エーミールくんが見たのもひとらんくんのはずだよね」
「げどちゃんが、12時半頃に出歩いてたってこと？」
「それに階段を上がってたってことは、メディアルームまで犯人に会いに行っていた可能性も…」
大先生が言うと、グルちゃんは指で顎を撫でながら言った。
つまりエーミールくんが犯人だった場合、幽霊だと言って逃げるのではなくひとらんくんと合流していたはず。
犯行時間が朝の6時以降ではなく、本当に違っていたのだとしたら尚更だ。
漸くエーミールくんは容疑者から外れることになる。
「ここで話を戻しましょ、ひとらんさんは何で自ら犯人のところへ向かったんすか？」
エーミールくんが安堵の息を吐く暇もなく、ショッピくんはポケットから手を出しながら言った。
「Aさんならもう分かりますよね」と話を振られ、私は慌てて考えるふりを止める。
ひとらんくんが何故自ら犯人のところへ向かったのか？
思いつくのは一つしかない。
「…ひとらんくんが、誰かを殺すつもりだった？」
「おっ、正解」
絞り出した答えに、ショッピくんは呆気なくそう言うと私に拍手を送った。
間違っていなくてふうっと私は息をついたが、まだ意味の分かっていない何人かは私とショッピくんを交互に見ている。
「つまり？」
そのうちの一人である大先生が答えを求めると、ショッピくんは「Aさんが言った通りっすよ」と言って続けた。
「ひとらんさんは犯人に呼び出された訳じゃない、寧ろ誰かを呼び出して殺そうとしていた。それが返り討ちにあって、敢え無くゲームオーバー」
「誰かを殺す？」
まだ信じられない様子の兄さんに「動機までは分かりませんけど、何かあったんでしょ」とショッピくんは自身の手の爪を見つめながら言った。
「もし本当にひとらんが誰かを殺すつもりだったなら、俺らが体調不良なのも何か関係あるんじゃない？」
不意に、しんぺいくんがそう言って私とロボロくんを見た。
「確かに三人一気に体調崩すんは変やけど、ひとらん関係ある？」
「無関係じゃないと思うよ」
唇を尖らせたロボロくんに、隣から私はそう口を挟んだ。
ロボロくんは「ひとらんが呪術会得してたとか？」と的外れなことを試しに言ってみる。
「私たちの体調不良はひとらんくんの呪いなんかじゃないよ。多分、ひとらんくんから貰ったスムージーじゃないかな」
「スムージー？」
親睦会の準備にいなかったマンちゃんは首を傾げた。
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わたうさ@火星人☆(プロフ) - 名無しくんさん» ご愁傷様です…(´ｰ｀;) (2019年9月23日 12時) (
レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
名無しくん - 推しが…死にましたぁ…(°▽°) (2019年9月23日 11時) (レス) id: f915d9c3de (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 閑さん» はじめまして、いつも閲覧有難うございます！私も大好きで、d!様と原作者様には感謝しかないです…かたつむり更新ですが自分のペースで頑張ります！有難うございます！ (2018年12月28日 14時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
閑 - はじめまして、いつも楽しく見させて頂いてます! d!もダンロンも大好きなので主さんには本当に感謝しかないです…これからも更新など頑張ってください (2018年12月28日 14時) (レス) id: 8c1224d0db (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 蒼空さん» ひえええ！両方推しだったなんて！！今後名前だけでも沢山出します！！これからも閲覧お願いします！コメント有難うございます！ (2018年12月15日 17時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
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