CHAPTER 02 無意味な殺人は無意味な殺人を呼ぶ 学級裁判前編 ページ20
「まず明らかにしておきたいのは、事件が起きた時間帯やな」
捜査に出ていなかったロボロくんは、電子生徒手帳のファイルを眺めながら言った。
ひとらんくんの傷の有無まで教えてくれる割には、死亡時刻を書いてくれない不親切なファイルだ。
「今回はしんぺいさんが体調不良でいなかったんで、死亡時刻を割り出すのは難しそうっすね」
「ごめん、流石に写真だけじゃ分からんな。死体を触りに行けたらいいんやけど…」
ショッピくんとしんぺいくんは、ファイルに付属された写真を目を細めながら見る。
しかし茶番ちゃんは「だめだめだめ！」と声を張り上げた。
『何のための捜査時間だと思ってんの！これ以上時間あげるわけないよ』
「ケチ」
唇を尖らせながら言ったショッピくんに、茶番ちゃんは「ケチで結構！」と足を上げた。
仕方がない、これは互いに情報を出し合って事件が起きた時刻を絞るしかないのか。
「でも事件の起きた時刻を絞るって言っても、一体どうやって…？」
「無関係な情報を出しても意味ないしな」
首を傾げた兄さんに、ゾムくんは静かに返す。
「犯人が出歩いてた時間とかは？誰か見てないん？」
「そんなもん分かってたらこんな裁判必要ないやろ、犯人すぐ分かるし」
「ほんまな」
ロボロくんの問いに、マンちゃんと大先生は冷たく答えた。
ロボロくんは分かりきっていた答えに「だよね〜」と空笑いする。
「別に犯人じゃなくても、‘‘被害者が出歩いていた時間’’が分かればいいんじゃない？」
「しんぺいくんの言う通りだよ」
下唇を触りながら言ったしんぺいくんに、私は咄嗟に同意した。
するとコネシマくんは「…ん？ごめん、話聞いてなかった」と間の抜けた声を出す。
そんなコネシマくんに少々呆れながらも、私は続ける。
「被害者がいつまで生きていたのかが分かればいいんだから、犯人よりひとらんくんの目撃情報を引き出さないと」
「成る程な、最後にげどちゃん見たの誰？」
尋ねた大先生に、迷わず挙手したのはグルちゃんだった。
「はいはい、恐らく最後に見たの私です」
「…っえ、なんかすぐ出てこれるグルッペン怪しくない？」
「だって俺が最後に見たって確信あるもん」
迷いのなかったグルちゃんに、マンちゃんは当然とも言える疑いの目を向ける。
確信？
グルちゃんのそんな言葉に引っ掛かりを感じて、私は「何か見たの？」と思わず前に出た。
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わたうさ@火星人☆(プロフ) - 名無しくんさん» ご愁傷様です…(´ｰ｀;) (2019年9月23日 12時) (
レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
名無しくん - 推しが…死にましたぁ…(°▽°) (2019年9月23日 11時) (レス) id: f915d9c3de (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 閑さん» はじめまして、いつも閲覧有難うございます！私も大好きで、d!様と原作者様には感謝しかないです…かたつむり更新ですが自分のペースで頑張ります！有難うございます！ (2018年12月28日 14時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
閑 - はじめまして、いつも楽しく見させて頂いてます! d!もダンロンも大好きなので主さんには本当に感謝しかないです…これからも更新など頑張ってください (2018年12月28日 14時) (レス) id: 8c1224d0db (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 蒼空さん» ひえええ！両方推しだったなんて！！今後名前だけでも沢山出します！！これからも閲覧お願いします！コメント有難うございます！ (2018年12月15日 17時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
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