ヌナ ページ30
次の講義まで時間に余裕があるから、これから遅めの昼食を取ることを話せば
「俺もついてく！てか、授業一緒に受けていい？」
そう言って瞳を輝かせるテヒョン君。
何も面白いことなんてないけど、なんて思いつつも彼の要望に快諾して、大学内に併設されているカフェテリアへ向かった。
施設に入れば口を開けて「すげえ」と感嘆を漏らす。
「俺の大学、こんなお洒落じゃない」
「外観だけだよ笑。味は大したことないもん」
小声で本音を漏らす。
「テヒョン君は何か食べる？」
「うーん、俺昼飯食ったし金欠だからいーや」
「そっか。じゃあ、私買ってきちゃうね」
「じゃ、席取っといてあげるね」
謎に上から口調なテヒョン君は、席を求めてふらーっと離れていく。
その姿を注文待ちの列に並びながら目で追いかけていれば、案の定通り過ぎる彼をチラチラと盗み見る何人かの女子学生たち。
やっぱり。あの髪型にあの顔だもんな、そりゃ二度見するよ。
そんな事を思いつつ彼を見てたもんだから、私の方に視線を向けたテヒョン君と必然的に目が合えば、容姿に似つかわしくない変顔をいきなり披露してきた。
やっぱり見た目が変わっても中身は変わらないみたい、とその変顔を見て思った。
窓際の日が程よく差している2人掛けのテーブルにテヒョン君の後ろ姿を見つける。
トレイを両手に持ち、彼の元へと向かう。
「おまたせ」
「お、きた」
トレイをテーブルに置いて、彼の向かい側に腰掛ける。
私はトレイからポテトが盛られたお皿とコーラをテヒョン君の目の前に置く。
目が合った彼の瞳には「？」マークが分かりやすいほどに映っている。
「今日は特別にヌナからの奢りです」
なんて柄にもなく年上風を吹かせてみた。ゆうて歳の差一歳だけれど。
テヒョン君はというと、さっきまで？マークでいっぱいだった表情が崩れていき、急に右手を天井に上げるように「はい！はい！」なんて小学生みたいな行動をする。
「ちょ、落ち着いて(笑)」
「ヌナ！」
自分で言っといた癖にいざ面と向かって「ヌナ」なんて言われるとドキッとしてしまう。
嬉し恥ずかしいような気持ちを懸命に隠すように彼を見れば
「今、やばかった！心臓バーンって撃たれた！」
ご丁寧に両手を胸に持って行って「ウッ」って撃たれたフリをするテヒョン君。
思ってた以上にいい反応をしてくれたテヒョン君。
コーラとポテトでそんな喜んでくれるならいつでも奢るよ(笑)
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あ(プロフ) - これ続き消しましたか？ (2020年8月4日 2時) (
レス) id: 3dd0ee7796 (このIDを非表示/違反報告)
zin(プロフ) - 上手くいかない、もどかしい、哀しい、辛い……。本当に切ないです。でも お話に出てくる子達が主人公をはじめ、みんなイイ子で魅力的です。ミンギュ君 テヒョン君、ナイスです！やっぱり私は胸が痛くなるけど 切ないお話が大好きみたいです^^ 更新楽しみにしています。 (2017年11月4日 1時) (レス) id: f535f69715 (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん - ミンギュ出てきた！ちょー嬉しい！！テテの「月が綺麗ですね」って言うのに凄くキュンキュンした！でもそれに「それ言われたら、死んでもいいって返すんだよね。」って言った主人公に一瞬、戸惑ったわww作者さいこーww (2017年11月3日 22時) (レス) id: 3d31ebd9bc (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - オトコトモダチが1番大好きで更新されるの楽しみにしてます！ (2017年11月3日 6時) (レス) id: 4dbcce6e2c (このIDを非表示/違反報告)
マル - ヤバイです！めちゃくちゃキュンキュンします！2人の関係性が羨ましすぎで夜中にキュンキュンしてしまいました(^_^)更新楽しみにしてます！ (2017年10月28日 2時) (レス) id: 9861427ca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆乳 | 作成日時：2017年7月2日 20時
