ジュウハチ！ ページ19
「1年、綾瀬Aです。
千鳥山中学校出身です。
よろしくお願いします。」
ついに、私は青城バレー部のマネージャーになった。
大所帯のバレー部に、マネージャーはしばらくいなかったらしく、多くの仕事を、控えメンバーが行っていた。
もちろん、私が一人で全部はできない。
これからも、控えメンバーには手伝ってもらうこともたくさんある。
だけど…
「綾瀬が入ってくれて助かる。
これで、控えメンバーの練習も確保できる。
忙しくなるが、よろしく頼むぞ」
ニカっとキャプテンが笑った。
「……はい！」
早速、2年生の先輩方に色々教わりながら、マネージャーの仕事を覚えていった。
千鳥山でもマネージャーをやっていたから、ある程度の仕事は分かるが、青城特有のものもあるので、必死に覚えた。
決して楽な仕事ではないが、みんなの一生懸命な姿を見ていると、俄然やる気が湧いてくる。
「みなさん、休憩です！！」
「「「うす！！」」」
長い練習の日は、折り返し地点で30分の長休憩がある。
その時間は、部員たちとコミュニケーションを取るチャンス。
学年、ポジション関係なく、私は部員たちに話しかけた。
「お、君が綾瀬さんか。
及川たちに聞いていた。
1年の松川だよろしく。」
少し背の高い人が話しかけてきた。
徹くんたちのお友達のようだ。
「松川くん、よろしく！」
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作者名：とまと | 作成日時：2022年9月19日 1時
