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ジュウゴ! ページ16

4月、私は退院して、学校生活に戻った。





部活をやめた私は、暇で、いつも放課後を持て余していた。









「あれ、A」



「夕」







私の幼なじみの夕も、この春に千鳥山に入学し、男バレに入った。




今日は部活がない日のようで、一緒に帰ることにした。








「A、男バレのマネージャーやらないか?」




「いや」



「そういうと思った」










夕は笑った。




バレーしてる人見たら、したくなるよなって呟いた。











「マネージャーやらなくていいから、今度試合見に来てくれよ!」





曇りのない笑顔で言うもんだから、思わずいいよって言ってしまった。











バレーは好きだ




バレーをするのも、見るのも。









でも、自分が出来ないとなると、あまり見に行きたくはなかった。













そうは言っても行くと言ってしまったから、私は夕の出る練習試合を見に行った。













夕のレシーブは相変わらず静かでかっこよかった。







もっと見たい。



もっと近くで見たい。









私のバレーの熱はまた高まった。












練習試合が終わった後、私は夕に近づいた。









「マネージャー、やったげる」





その一言で夕は大喜び。











すぐに入部届けを出して、




部活に参加することになった。









色褪せていた私の見る景色が、元に戻った瞬間だった。

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作者名:とまと | 作成日時:2022年9月19日 1時

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