【オリジナル】たいせつなひと (ページ12)

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それからというもの、私は彼を忘れるために奔走した

たまたま、仲のいい先輩が生徒会副会長になったこともあって、私は生徒会に入ることが決まった

生徒会はとても忙しく、

きっと彼のことなんて考えてる暇はないと思った

先輩たちはとても優しく、

同級生は男子2人しかいなかったが

彼らはとても面白く

充実した時間を送ることができたと思う

委員会は前期と後期で別のものをやるのだが、

生徒会は少し早くからスタートする

後期は11月から始まり、

委員会も11月からだが、

生徒会は、9月から始めて、

前の代の先輩方とともに、行事を作る

行事は9月に体育大会、10月に文化発表会がある

私は、文化発表会の合唱コンクールの担当になった

合唱コンクールは各学年ごとに

・最優秀賞
・優秀賞
・指揮者賞
・伴奏者賞

が、一クラスずつに与えられる

私は、先輩達にもうひとつ提案した

『特別賞』

小学校の時、彼がとって私がとれなかった賞だ

先輩たちは少し考えたが、納得してくれ

全学年統一である『特別賞』が設定された

『特別賞』

・特別最優秀賞
・新人指揮者賞
・新人伴奏者賞
・特別指揮者賞
・特別伴奏者賞

新人賞は学年関係なく、

初めて指揮や伴奏をやった人の中で

最も上手な人に与えられる賞だ

クラスの伴奏者にも決まった私は、

やる気に満ち溢れていた