肆拾壱 ページ42
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胡「…ふむ…感覚麻痺、ですね
と言っても感じないのは痛みのみのようですが」
伊「痛みを感じないとなると相当問題なのではないか?」
胡「そうですね、このような仕事柄ですしこれは大問題ですよ」
『も、もう戦えないの…?』
胡「私個人としては戦わない事をお勧めします」
伊「しかし現状Aが抜けるとなると相当な戦力低下につながるだろうな」
胡「それは間違いありませんね」
『だったら私、まだやるよ!
今までもこの状態で戦ってきたわけでっ』
伊「この事を知ってしまった以上放っておくわけにはいかないだろう
兎に角俺はお館様へ報告をしてくる
話はそれからだな」
痛いなんて思ったこと無かった
というよりそもそも怪我を負ったことが無かったから
痛みを感じないなんて初めて知った
産「…そうか
Aと初めて出会った時は頭を酷く打っていたようだったからね
その時に何かしらの影響を受けたのかもしれないね」
『あ、あの…私は鬼殺隊を辞めないといけませんか…?』
産「そうだね
私は続けてもいいんじゃないかと思っているよ」
『!本当ですか』
伊「ですがお館様
己の怪我の程度も分からないようでは鬼殺隊にとっては致命傷なのではないでしょうか」
産「うん、小芭内の言う通りだね
だから条件を付けようかなと思っているんだ」
『条件、ですか?』
産「A一人の単独任務は禁止とする」
『え、ま、待ってください…!
では誰が…』
産「そうだね、それは任務の度に相手を決めようと思っているんだ
納得してくれるかい?」
『…分かりました』
産「良かった
他のみんなには私から伝えておくよ」
私と小芭内さんは産屋敷家を後にした
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作者名:すー | 作成日時:2021年10月18日 22時